帰省の年末年始必見!実家の片付け"いつやる?"昔の食器棚、年賀状の行き先は...親世代の「もったいないの壁」突破法を片づけプロがアドバイス
実家片付け事件簿 CASE1「もったいないの壁」
――いっぽう、『実家片付け事件簿』という例も紹介しましょう。CASE1は、「片づけに立ちはだかる…親世代あるある『もったいないの壁』」これは、どうしたらよい? (石阪京子さん)壁を打ち破る魔法の言葉は、「もらっていい?」「売れるかも?」です。捨てるのが勿体ない、ものを粗末にするのは良くない、という時代を生きていらっしゃるので、「あの人にあげたら喜んでもらえる」というとか。 古いレコードなんか、ご自身は全然使わないんですけれど、「これあそこの喫茶店に持っていったら喜びはるよ」と言ったら「喜んでもらえるなら…」って反応してくれると思います。
実家片付け事件簿 CASE2「親が急に不機嫌に」
――『実家片付け事件簿』CASE2は、「片付けていたら、親が急に不機嫌になった」これは? (石阪京子さん)口に出さなくても、疲れてきたら不機嫌になります。おやつの時間とか、作ってから片付けを始めます。また、変化することへの不安がある年齢なので、私は若い方には「3日で片付けよう」と言いますが、年配の方はゆっくり時間をかけるのがいいと思っています。
実家を「モノの片づけと紙の片づけ」に分ける
――実践編に参りましょう。実家片づけは「モノの片づけと、紙の片づけ」に分けて考えましょう。モノの片づけのゴールは、「親が安全に暮らせる家」です。危険を考えて 1:床に置くものを減らしましょう。 2:転んでもけがをしにくいようにしましょう。 床に物を置くと滑って転ぶ、転んだとき何かに頭を打つ、あとはベッドがおすすめですか? (石阪京子さん)そうです。布団の上げ下ろしはだんだんしんどくなります。ベッドだと、座って立ち上がることができますから、この機会にベッドにして、車いすが通れるスペースを作るのがおすすめです。ベッドにするとベッドの下を収納に使えます。本棚やタンス、周りにあると地震の際など危ないです。その点でもベッドがおすすめになります。 ――ご実家となると、お子さんが育った部屋などは空いてることが多いですよね。 (石阪京子さん)元子供部屋をまず片付けて、「置いといて」と言われたものは全部そこに置きます。 (石阪京子さん)紙は、保険関係とか、介護が必要になったときの紙とか、もし親に聞けなくなったときに、子供世代が把握していないと、お金にまつわる紙がどこにあるかわからなくなりますので紙の片づけはめちゃくちゃ重要です。 ――紙はどのように仕分けするか。まず「金目の紙」は通帳、キャッシュカード、生命保険証書、株主優待の紙など。「使う目的のある紙」は、診察券、家電保証書、年賀状、アンケートなど。この2種類は残しますが、それ以外は捨てていいという考え方ですか。 (石阪京子さん)そうです。金目の紙と、使う目的のある紙だけを5秒で取り出せる仕組みをつくります。ただ、不動産関係の紙だけは別に保管しましょう。不動産関係は動かないので、別に分けておかないと他の紙に紛れます。重要な契約書などは、別に分けて押入れの奥に