「西普天間」跡地に移転する琉球大学の新病院 患者85人を35台でピストン移送
沖縄県西原町の琉球大学病院は4日、米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区跡地(宜野湾市)への移転に伴い、入院患者85人を約8・5キロ離れた新しい病院に移送した。 【写真】琉球大学病院の新たな手術室 県内20の医療機関の協力も得て、移送に携わった医療関係者や病院スタッフは約360人。1人の患者につき5~10人が付き添い、救急車や介護タクシーなど35台でピストン輸送した。重症患者はサイレンを鳴らして救急搬送した。 4日に移送したのは、年末年始の退院が多く移送する患者が少なくなるのと、道路が比較的空いているため。午前7時に開始し、正午過ぎにはすべての患者を新病院に移送した。 琉大病院での大規模な患者移送は、那覇市与儀から西原町に移転した1984年以来という。大屋祐輔病院長は「患者さんを安全に運ぶことは重要な業務。他の病院の協力もいただき、県内の医療者の力で成し遂げた」と話した。 新病院の外来患者の受け付けは6日午前8時から。(社会部・塩入雄一郎)