池辺諒氏 千葉大病院“インシデント隠蔽”投稿の調査に私見「より働きやすくなるための職場環境づくり…」
元看護士で、医療系学生のための教育用電子カルテサービスを提供するなどする(株)Medi-LX代表の池辺諒氏が9日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にVTR出演。千葉大病院(千葉市)に所属する看護師が、X(旧ツイッター)で「インシデントを隠蔽(いんぺい)した」といった趣旨の投稿をした可能性があり、内部調査が行われていることについて言及した。 投稿のアカウントは現在、削除されているが、「インシデント書くの面倒だから、いつも隠蔽しちゃう!」「患者に痛み止め欲しいって言われたけど、面倒だったから痛み止め入れたフリしたら効いたみたい」「患者が転倒しても、他に人が見てなかったら、インシデント書くの面倒だから、いつも隠蔽しちゃう」など不適切な医療行為について投稿があった。インシデントは、誤った医療行為などが発見されること。広報担当者は「詳細は答えられない」としている。 病院によると、外部からの指摘などで6日に把握した。投稿は診療科での出来事を記したもののように読むこともできたため、聞き取りなどを進める方針。 池辺氏は、インシデントの隠蔽の有無について「実際に僕自身も看護師として勤務している時にインシデントを書いていない看護師を複数名発見したことがありましたので」とし、「このインシデントの報告が大義名分としては、今後同じインシデント、アクシデントが起きないように書いていこう、いわゆる組織をより良くしていくためのものなんですけれども、実際には書いた看護師が責められているような気分になるというところが現実的にはある」と指摘。 そのうえで、看護師の待遇について病院側の体制にも課題があるとし、「働きやすい環境づくりというところが、いわゆる受け皿側の病院であったり、医療施設側に求めることでもあるので、看護師がより働きやすくなるための職場環境づくりというところに力を注いでいく必要があるんじゃないかと考えています」と自身の考えを述べた。