前回V時以来の4強入り 1日2試合も「体力的な心配はなかった」 タフガイ東福岡を支える鍛錬【春高バレー男子】
◆バレーボール・全日本高校選手権 東福岡2―0川内商工(7日、東京体育館) 日々積み重ねて培った自信が、揺らぐことは一切ない。東福岡の主将を担う照屋舜(3年)は思い切り跳んで腕を振る。 ■東福岡が4大会ぶり4強、東九州龍谷は涙【写真速報】 豪快なスパイクで勝負を決めた。準々決勝の川内商工(鹿児島)戦。28―26ともつれた第2セットにけりをつけて4強を決めた。 「1セット目は自分たちのいいバレーが展開できたが、2セット目はうまくいかない部分も多かった」。照屋は開口一番言う。25―14と優勢に進めた第1セットとは異なり苦しんだだけに反省の弁が口をつくが、常に先を見据えているからだ。 3回戦と準々決勝は同日実施。九州対決前の3回戦は、星城(愛知)とフルセットにもつれる激戦だった。厳しい日程だが東福岡は意に介しない。「どこのチームより練習をしている自信はある。体力的な心配はなかった」と振り返る。 毎日の練習では体力的にきつい状況で、練習の強度を上げている。「自分たちが日本一になるためには順風満帆にはいかない。常に3セットと考えて練習した」と試合を想定した形を繰り返し、土台をつくった日々が晴れ舞台で生きている。 前回優勝時以来、4大会ぶりに準決勝の舞台に立つ。藤元聡一監督は「このチームの総決算を」と意気込んだ。昨年の全国総体では2位、国民スポーツ大会は3位だった。残された悲願の表彰台のてっぺんまで勝ち進んでみせる。(山田孝人) ▼▼バレーボール・パリ五輪代表の「春高」時代【写真特集】▼▼