【全日本大学駅伝】駒大藤田監督、2区1年生失速に「負けは桑田の責任だけでない」かばう
<全日本大学駅伝>◇3日◇熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前(8区間106・8キロ) 【動くグラフ】全日本大学駅伝の順位変動 駒大が史上初の5連覇を逃した。藤田敦史監督(47)は猛烈な追い上げでの2位に、手応えを示した。 1区の島子公佑(2年)が先頭と7秒差の13位でタスキをつないだが、当日変更で2区に入った桑田駿介(1年)がブレーキ。先頭集団から後れを取り、2区終了時点で先頭と2分23秒差の16位に後退した。 3区の伊藤蒼唯(3年)が力走で8位に浮上し、エース篠原倖太朗(4年)で3位。アンカーの山川拓馬が、トップ青学大との2分37秒差をひっくり返し、2位まで追い上げた。 同監督は「前半いかに流れに乗るかというところで乗れなかったのが敗因」と悔やんだ。桑田について「1年生でプレッシャーもあったのかな」としつつ「今回の負けは桑田の責任だけではない。彼がどう成長するか楽しみ」とかばった。 「今回、桑田の走りが苦しかったけど、それを補う先輩たちがいたのは良いチームになれた」と実感。出遅れながらも「優勝チームが見える順位まで上げてきた。自力は間違いなくある。他大学をけん制するに十分なインパクトを与えることはできた」と振り返った。 来年1月の箱根駅伝に向け「見通しが明るくなった。ニューフェースが出てきた。間違いなく箱根につながる」と期待。出雲に続き1位国学院大、2位駒大、3位青学大となり「出雲も全日本も同じ順位。箱根になったら青学さんが絶対に来る。この3つで戦う形になると思うので、どういう勝負ができるのか準備したい」と誓った。