誕生から10年、最新Apple Watch Series 10は使いやすさ「底上げ」
健康管理に欠かせないApple Watch
Series 7以降はバッテリー残量が0%から80%まで回復する時間の目安が45分とされてきたが、Series 10では30分まで短縮した。アップルの30W USB-C電源アダプタを組み合わせて試したところ、残量14%のバッテリーがぴったり30分の充電で84%に回復した。入浴時間に満充電になるので、そのままヘルストラッキングのため就寝中身に着けて、翌朝以降もバッテリー残量を気にせず1日中使い倒せる。 ■健康管理に欠かせないApple Watch 最新のwatchOS 11には、就寝中に心拍数、呼吸数、手首皮膚温、睡眠時間、血中に取り込まれた酸素レベルを計測して、ユーザーの健康指標となる値を大まかに導き出す「バイタル」という新しいアプリが加わる。5つの指標の中に、通常の範囲から大きく外れるデータが検出された場合には通知も届ける。毎日の簡易な健康チェックに最適な機能だ。 話題の新機能である「睡眠時無呼吸の通知」はアップルが9月17日に提供を開始したiOS 18、watchOS 11を導入した端末で試せるようになった。Apple WatchはSeries 9とUltra 2も対応するモデルだ。データを正確に解析するため、最初に30日間のデータ計測が必要になる。また頃合いを見て報告したいと思う。 誕生から10年の節目を迎えてApple Watchがまたいっそうユーザーに寄り添う進化を遂げた。アップルのデバイスの中では手頃な価格となる税込5万9800円で発売される、最新のSeries 10はとても魅力的なスマートウォッチだ。歴代モデルの中でも特に人気を集めるモデルになるだろう。
山本 敦