【来日直前独占インタビュー】ヴァレンティーノ・ロッシ選手が5年ぶりに来日!…BMWの4輪ドライバーとしてWEC第7戦富士での意気込みと、日本でしたいこととは?
M3を乗り継ぎ、ファミリーカーはXM
──あなたがBMWのワークスドライバーになる随分と前から、M好きだというウワサはかなり有名ですが、それは本当なのでしょうか? ロッシ選手(以下、敬称略):私はプライベートでは長年のM好きで、ビッグカスタマーのひとりと自負していますね。MotoGPのシリーズチャンピオンになった際にはMモデルを副賞として頂いていますが、それ以外で私がプライベートで初めて自費でMを購入したのは今からちょうど25年前のことでした。イタリアでもMモデルの人気は当時から相当なもので、M独特のパワフルでスポーティでありながら、他社とは一線を画すデザイン性の高さに多くのイタリア人が魅了されましたが、私もすっかりそのひとりで、じつにMオーナー歴は25年です。私がMモデルで最も気に入っている点は、なんと言ってもFR! もともとはバイク乗りですから、コーナーを攻めた走りやスライド走行は大好きなんですよ(笑)。 (ロッシは故郷であり、現在の居住地でもあるイタリアのタヴッリア村に、モトクロス等もできる専用コースを所有しているので、ドリフト遊びも公道ではなく私道で存分に楽しめる) ──今のあなたのイタリアでの日常に乗っておられる愛車も「M3」? ロッシ:もちろん、今もM3に乗っていますよ。私には幼い娘や第2子を妊娠中のパートナーがいますので、ファミリーカーとしては「XM」を所有しています。25年前に手に入れたM3以来、歴代のM3と「M5」を乗り継いでいますが、M3の方がM5に比べて車両も若干コンパクトで軽量ですから、スポーツ走行にはM3の方を好んで乗り継いでいます。
5年ぶりの日本訪問とファンとの再会を楽しみにしている
──さて、間もなく富士スピードウェイでWECの日本ラウンドが開催されます。あなたの多くの日本のファンが富士での再会を心待ちにしていると思います。 ロッシ:以前はテストやイベント、MotoGPのレースへ毎年何度も日本へ行くことが、私にとっては年間のスケジュールで楽しみであり、その状況がごく当たり前でした。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止策でMotoGPの多くのレースが中止され、日本グランプリもその影響を受けてしまいましたし、私が引退を決めた年の2021年もまだ完全に感染拡大が収まっていないということで、2020年に続き再び日本グランプリが中止となって非常にがっかりしました。私が日本を最後に訪れたのは2019年のことですから、ずいぶんと長い年月が経ってしまったな、と改めて実感します。しかし、じつに5年ぶりとなる日本への渡航が間もなく実現しますので、WECにシリーズ参戦が決まった時から日本への渡航をとても楽しみにしていました。
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