人気のアドベンチャーバイクとは? ツアラーモデルとホイールサイズがなぜ違う?
ここ数年、日本はもとより、世界中で人気の「アドベンチャーバイク」。ホンダのCRF1100Lアフリカツイン・シリーズやヤマハのテネレ700、スズキのVストローム・シリーズなど、最近は各メーカーからさまざまなモデルが販売されており、排気量も250ccから1000ccオーバーまで多種多様。いずれも、オンロードだけでなく、オフロードでも高い走破性を誇り、長距離ツーリングにも対応する数々の装備が魅力のモデル群です。 でも、同様のツーリング向けモデルには、スタイルが非常に似ているスポーツツアラーやクロスオーバーといったモデルなどもありますが、アドベンチャーバイクとはどんな点が違うのでしょうか? ここでは、改めて、アドベンチャーバイクとは、一体どんなバイクなのかを検証してみます。 【画像】国内のアドベンチャーバイクをギャラリーで見る(29枚) 文/Webikeプラス 平塚直樹
国産モデルにはどんなバイクがある?
アドベンチャーバイクには、前述の通り、さまざまな排気量のモデルが各メーカーから発売されていて、今や百花繚乱。その人気の高さがうかがえますが、実際にどんなモデルがあるのか、国内モデルの例を挙げてみましょう。 【ホンダ】 ・CRF1100Lアフリカツイン<s>/DCT(1082cc・直列2気筒) ・CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES/DCT(1082cc・直列2気筒) ・XL750トランザルプ(754cc・直列2気筒) ・CRF250ラリー(249cc・単気筒) ・CRF250L(249cc・単気筒) 【ヤマハ】 ・テネレ700(688cc・直列2気筒) 【スズキ】 ・Vストローム1050/1050DE(1036cc・V型2気筒) ・Vストローム800/800DE(775cc・2気筒) ・Vストローム650/650XT(645cc・V型2気筒) ・Vストローム250/250SX(248cc・2気筒) 【カワサキ】 ・ヴェルシス1000SE(1043cc・並列4気筒) ・ヴェルシス650(649cc・並列4気筒) これらは、各メーカーが公式ホームページなどで「アドベンチャー」に分類しているモデルたちです。 ちなみに、ヴェルシス1000SEとヴェルシス650について、カワサキは「アドベンチャー/ツーリング」というジャンルに入れているので上のリストに入れています。また、Vストローム250もスズキはアドベンチャーのジャンルに入れているのですが、これらは、ある理由により、純粋なアドベンチャーバイクとは異なるかもしれません。メーカーにより分類の仕方も違うため、一概にはいえませんが、詳細については後述します。 ともあれ、ご覧の通り、1000ccから250ccまで、さまざまな排気量のモデルがあることが分かりますよね。また、一部を除き、ほとんどが2気筒か単気筒のエンジンを搭載。いずれも、低速からトルクフルなパワー特性を持つことと、市街地から高速道路まで、幅広いシーンで扱いやすい乗り味を持つことが魅力だといえます。