56年ぶりのメダル獲得を狙う男子サッカーの大黒柱・藤田譲瑠チマ「メダルを狙う? 僕は優勝したいです」
――日本は前回の東京五輪でメダルまであと一歩の4位。それだけにアジアを制した今回のチームには、1968年メキシコ五輪以来となる56年ぶりのメダル獲得の期待もかかります。 藤田「僕はメダルを狙うというよりは、優勝したいです。大会が始まればなるようにしかならないですし、今はプレッシャーよりも楽しみの気持ちのほうが強いです」 ――対戦相手のパラグアイ(7月24日@ボルドー)、マリ(同27日@ボルドー)、イスラエル(同30日@ナント)にはどんな印象がある? 藤田「正直、パラグアイとイスラエルについてはわかりません。マリは今年3月に1-3と負けていて、アフリカ勢特有の身体能力の高い強い相手です。ただ、本番前に一度対戦できたことはプラスになるかなと思っています」 ――五輪は中2日で試合が続き、連戦の厳しさもあります。 藤田「僕は短期決戦のほうがリズムをつかみやすく、自分のプレーもどんどん良くなる印象があるので好きですね。もちろん、長い合宿では多少のストレスを感じることはあります。『いつものあれが食べたい!』みたいなときもあるじゃないですか(笑)」 ――藤田選手は苦手な食材があると聞きました(笑)。 藤田「ピーマンが苦手で......。酢豚とかチンジャオロースーはダメですね。あと、パプリカ、ゴーヤー、セロリ、アスパラ、インゲン......苦みのある野菜はちょっと(苦笑)」 ――自身のプレー以外で、パリ五輪で楽しみにしていることはありますか。 藤田「できるなら他競技も見てみたいですけど、サッカーはパリ以外の都市で行なわれる試合が多く、選手村にも入れそうにない。僕はバスケットボールも好きなので、もし選手村に入れたらアメリカ代表のレブロン・ジェームズ(NBAのスーパースター)に会えるかもしれないじゃないですか(笑)。 サッカーをやっていなくて、僕に身長がもっとあればバスケ選手になりたかったという気持ちもあるほどなので。バスケはヒップホップとかのカルチャーとの相性も良くて、単純にカッコいいし、憧れます」 ――過去の五輪で印象に残っている試合はありますか? 藤田「覚えているのは2012年ロンドン五輪でスペインに勝った試合です。サッカー以外だと、競泳の北島康介さんですかね。(08年北京五輪の平泳ぎ100mで大会連覇した直後のインタビューで放った名言)『なんも言えねぇ!』は学校でマネしていた記憶があります(笑)」