56年ぶりのメダル獲得を狙う男子サッカーの大黒柱・藤田譲瑠チマ「メダルを狙う? 僕は優勝したいです」
――メダルを取った際には、"名言"を期待しています。 藤田「考えておきます(笑)」 ――以前からプレミアリーグへの移籍希望を公言してきた藤田選手にとって、パリ五輪は大事なアピールの場でもあります。 藤田「一番レベルの高いチームがそろうプレミアリーグでプレーするのは夢です。かつてシント=トロイデンVVに所属していた遠藤航選手(リバプール)、冨安健洋選手(アーセナル)、橋岡大樹選手(ルートン)の3人も、その後移籍し、今はイングランドでプレーしているので、そこに行けるかは自分次第だと思っています」 ――一方で、五輪はインターナショナルマッチウイーク外に行なわれるため、主にヨーロッパではクラブでのプレーを優先して欠場する有力選手も少なくないです。 藤田「そこは難しいところ。ただ、自分としてはプレーする以上は全力でやるだけです。五輪に出場すれば、クラブのプレシーズンには参加できなくなってしまいますけど、五輪でしっかりプレーすれば新シーズンにもつながるはず。出る以上は自分のプレーに集中し、ひとつでも多くチームの勝利に貢献したいです」 ■藤田譲瑠チマ(Joel Chima FUJITA)2002年生まれ、東京都出身。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ。東京Vの下部組織から東京V、徳島、横浜FMを経て、昨年夏にシント=トロイデンVV(ベルギー)に加入。中盤でのボール奪取だけでなく、パス、ドリブルと高い攻撃力も兼ね備えた万能型ボランチ。日本代表2試合0得点。175㎝、74㎏ 取材・文/栗原正夫 撮影/ヤナガワゴーッ!