56年ぶりのメダル獲得を狙う男子サッカーの大黒柱・藤田譲瑠チマ「メダルを狙う? 僕は優勝したいです」
――藤田選手もピッチ内ではよくしゃべると聞きました。 藤田「そうですね。サッカーについては僕もしゃべってないとダメなタイプ。試合中はしゃべってないと落ち着かなくて......。だから、僕の声が出ていないときは調子が悪いっていうか沈んでいるときで、わかりやすいのでみんな気づいていると思います」 ――遠征中はチームでラップやヒップホップなどの音楽をよく聴いているようですね。 藤田「だいたいブライアンが"DJ"として選曲しています。アップテンポというよりは落ち着いた曲が多めです」 ――どんな歌手が好み? 藤田「僕が好きなのはラッパーの唾奇さんとか、もう解散してしまったのですが、BAD HOPとかですね」 沖縄出身の人気ラッパー唾奇や川崎出身のヒップホップグループ、BAD HOPはその音楽性が高く評価されるのと同時に、過酷な生い立ちも注目されてきた存在だ。 ――彼らの音楽には厳しい環境から這い上がっていくようなイメージもありますが、そういうストーリーを自分のサッカー人生にオーバーラップさせることもある? 藤田「そういう曲もあるし、そういうことを考えるときもありますね」 ■過去の五輪で印象に残っているのは...... U-23日本代表は6月上旬にアメリカ遠征を行ない、U-23アメリカ代表に2-0で勝利した(アメリカとは2試合を行なったが、1試合は完全非公開で結果も非公表)。 ――本番に向けてのチームの状態が気になります。 藤田「アメリカには昨年10月に1-4と負けていたので、当時と比較してチームの成長を感じました。もちろん、内容的にはまだまだ改善の余地はありますけど、1年前と比べても戦えるチームになってきているのは間違いない」 ――メンバー選考を兼ねた遠征ということで、いつもと違う雰囲気もありましたか? 藤田「自分はそんなに変わらなかったと思いますし、気にしても仕方ないのかなって。ただ、少し前にオーバーエージで招集の可能性のある選手の名前がメディアに出ていて、そこに自分と同じポジションの選手がいたので『えっ!』ってなりましたね(笑)」