【センスあふれる古牧ゆかりさんの旅の記憶】モロッコの美しい街、自然に思いを馳せる
これまで世界55カ国以上を旅して集めてきた器やファブリックで、“自分らしく心地よい空間”を作り上げている、スタイリスト古牧ゆかりさん。海や砂漠といった大自然や旧市街の美しい街並み、心ときめくかわいい物に溢れたモロッコは、無類の旅好きである古牧さんが、最も多く旅した場所。旅の記憶をご紹介 【写真】古牧ゆかりさんがモロッコで買った愛用品とは?
2015年に訪れた時には、カサブランカやシャウエン、マラケシュやメルズーガ(サハラ砂漠)など、約500kmをバスで巡ったそう。「繊細なモザイクタイルの装飾をはじめ、イスラム様式の建築が大好きで、この旅ではモスクや宮殿などを巡りました。イスラム文化とヨーロッパ文化が溶け合うことで生まれたモロッコの美しい建物や街並みは、何度見ても感動してしまいます」
街全体がブルーに染められた旧市街、シャウエンもモロッコならではの景色を楽しめる場所だそう。「建物の壁も、道も、全部がブルーに塗られているだけなんですが、キッチュなムードがかわいい!今風に言うと“映えスポット”で、なぜ青いのかは、暑さを和らげるためとか、虫除けのためとか、あるいは青がイスラム教で重要な色だったからとか、諸説あってはっきりとした理由はわからないようなのですが、おとぎの世界みたいなんです」
「マラケシュにあるイヴ・サンローランの別荘・マジョレル庭園も、ピンクやブルーなどあちこちに色が散りばめられていて素敵でした。それになんといってもお庭が圧巻!池を囲むようにたくさんの植物が生い茂っていて、ブーゲンビリアの花の香りや小鳥の囀りにも癒されます」
マラケシュからメルズーガ(サハラ砂漠)の間に位置する世界遺産・アイトベンハドゥもモロッコ観光で人気のスポットのひとつだという。「映画『グラディエーター』のロケ地にもなった場所で、要塞の中は迷路のように道が入り組んでいて、歩いているだけで探検気分が味わえます。途中途中には住居やお店がありました」
「美味しい食べ物との出合いもモロッコの旅の醍醐味のひとつ。 いつもハーブなど現地の食材をたくさん買って帰ってきます。市場に売っているフルーツも美味しいし、カフェやレストランの食事もヘルシーで体に優しいものばかりなんです」