「この子を死なせない」寄せられた50万円 脱臼と複数の骨折がある黒柴は手術に耐えた 数カ月後、奇跡の姿がSNSに
多くの心ある支援者から寄せられた寄付
これだけの手術を実施するとなれば、高額な医療費がかかります。メンバーはしばらく呼びかけを控えていたものの「今回ばかりは」と寄付の呼びかけをSNSで行いました。 この黒柴のこと、そしてメンバーの熱い思いを受けた多くの人々から寄付金が集まりました。その額は約50万円。メンバーは多くの人々からの心ある支援に胸が熱くなりました。 「本当にありがたい。そして、これだけの多くの人たちからの思いを残念な結果にしないよう、なんとしてでも黒柴の命を救ってあげたい」
「みんなのおかげで動き回れるようになったよ」
黒柴には後に「山茶花(さざんか)」という名前がつけられました。その花言葉は「困難に打ち勝つ」。彼女にぴったりな名前でした。 痛みに耐えながら、治療やリハビリに臨む山茶花の姿もSNSで公開。多くの人の心を打ち、たくさんの応援メッセージが届きました。心ある人たちの願いが通じたのか、数カ月後のSNSには元気いっぱいで走り回る山茶花の姿がありました。 「みんなのおかげでこんなに動き回れるようになったよ。ありがとうね」。その姿はまるで応援してくれた人々へのお礼のようにも映りました。 怪我が大きかったため完全な元通りにはなりませんが、生活に支障がないほどまでに回復しました。以降は特に継続した治療は必要なくなり、様子を見ながら無理のない生活を続けていくことになりました。 最悪の事態や命を落とすことだけはなんとか回避できました。これだけの困難を乗り越えてくれた山茶花。その表情が、今後さらに明るいものになってくれることを願うばかりです。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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