プロが示すヒゲデザインの正解「アンカースタイル」とは?
「自分に似合うヒゲって?」「年相応のヒゲの生やし方は?」。正解がわからないまま日々なんとなくヒゲのお手入れをしている方も多いかと。そこで、ヒゲのスペシャリストたちにご自身のヒゲスタイルを披露してもらいました。 オヤジさん、そこの“毛”どうします?
日本人に一番似合うヒゲは、ジョニー・デップ風の「アンカースタイル」です
男性にとってヒゲはいわば一生ものですが、長い付き合いの割には、意外とヒゲのお手入れに無頓着なオヤジさんも多いかと。そこで、その道のプロフェッショナルを訪ねて、「バーニーズ バーバーショップ by カミソリ倶楽部148」へ。バーニーズ ニューヨーク横浜店の一角に店舗を構え、今年で11年目となるこちらは、知る人ぞ知るヒゲデザインに特化したバーバーです。
今回登場いただいたのは、年齢も個性も違う理容師のお三方。実は、全員同じ「アンカースタイル」をベースにしたヒゲデザイン。アンカーはその名の通り、あごのラインに沿って錨(いかり)型に整えて、口ヒゲを合わせた、いわゆるジョニー・デップ風のスタイル。日本人に似合いやすく、ファッションや年齢を問わずに楽しめるので、お客さんのオーダーも一番多い基本の形だそう。それでは、三者三様のアンカースタイルをご覧あれ。
■ 関 邦彦さん(40歳/理容師) 男っぽさを強調するなら、ヒゲはちょい濃いめで
最年少ながら、ワイルドなヒゲスタイルを披露してくれた関さん。顔立ちの幼さをカバーするために伸ばし始めたヒゲは、本来薄め。しっかりと濃く見せるためにやや長さのある「アンカースタイル」に。
「頻繁に手を入れると『ここも、あそこも』とやりすぎてどんどん薄くなってしまうので、なるべく放っておいて、時々気になる部分をハサミでトリミングしています」 ヘアスタイルもよく変えるそうですが、アンカースタイルは、どんな髪型ともバランスが取りやすいのも魅力なのだとか。オールバックにスーツという今日のスタイルにもマッチしています。
「Tシャツにデニムというシンプルなスタイルも、ヒゲがあるとそれだけで個性になり、ヘアスタイルよりもずっと効果的なアクセントになります。アンカースタイルが定番ですが、20代はあごヒゲのみで、口ヒゲを生やし始めたのは30歳を過ぎてから。服装も落ち着いてきて、年齢を重ねるほどしっくりくるようになってきました」