プロが示すヒゲデザインの正解「アンカースタイル」とは?
■ 長山昌靖さん(48歳/理容師) コンパクトなヒゲスタイルで清潔感をキープ
穏やかな語り口が印象的な長山さんは、すっきり短めに整えた「アンカースタイル」。口ヒゲ、あごヒゲともに範囲を絞ることで、ニュアンスはありながらも清潔感を演出。バーニーズ バーバーショップでは、通称“長山スタイル”と呼ばれている、おなじみのクラシカルな七三分けや黒縁メガネとも相性がよく、ぐっと大人っぽい印象です。
「以前は無精ヒゲでしたが、年齢が上がるにつれてだんだん清潔感がなく見えてくるのが気になって、今のコンパクトなアンカースタイルに行き着きました。 実はヒゲを生やし始めたきっかけの1つは、毎日のヒゲ剃りが面倒だったこと。顔の産毛は毎朝シェービングクリームをつけてT字の5枚刃カミソリで剃りますが、ヒゲのカットは小さめのトリマーを使って週に1回。乾燥する季節は顔にバームを塗って仕上げています。ヒゲがあるほうがずっと手入れが楽なんです(笑)」
■ 丸山尊人さん(56歳/理容師) ヒゲは口角長めの「アンカー」でアレンジ自在に
トリを務めるのは、あふれるヒゲ愛と豊富な知識の丸山店長。忌野清志郎さんに憧れた14歳から、一度も唇の下のヒゲを剃っていないのでヒゲ歴はなんと41年! 関さんと同じく厚めの「アンカースタイル」ですが、口ヒゲの口角部分をやや長めに残しているのがポイント。 「口角を長めにしているのは、ヒゲ用のワックスで跳ねるようにスタイリングすると、よりジェントルな『カイゼルスタイル』にもアレンジできるから」
白髪が混じった丸山さんのアンカースタイルは、長さがあっても重たく見えず、大人ならではのマチュアな魅力。トレードマークのハットで見えませんが、ヘアはサイドをバリカンで刈り上げ、トップを短く残したフェードスタイル。よりヒゲの存在感を引き立てます。 「普段は産毛をカミソリでシェービングするのみで、ヒゲをトリミングするのは7~10日に1回程度。ハサミ、カミソリ、トリマーを使って長さと形を整えます。パサつきが気になったら、ヒゲ専用のオイルをつけるのもオススメです」
■ BARNEYS BARBER’S SHOP by KAMISORI CLUB 148
ヘアカット&シャンプー&ヒゲデザイン&シェービング(初回カウンセリング付き)1万1800~1万3300円(80~100分)、ヒゲデザインシェービング初回(カウンセリング・眉サービス付き)6000~8000円(30~45分)など 営業時間/14:00~19:00 休/月・火曜 ※臨時休業あり ヒゲ情報満載の丸山店長のYouTube「ひげスタチャンネル」も要チェック!
写真/トヨダリョウ 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(Web LEON)