【解説】“安倍派幹部”処分どうなる? 「中間とりまとめ」自民党議員の評価は 党内でも意見割れる
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25日、自民党・政治刷新本部の「中間とりまとめ」が正式に決定されました。党内では、どのような評価がなされたのでしょうか。また、安倍派幹部の処分はどうなるのか、などについて、日本テレビ・政治部の平本典昭 官邸キャップが解説します。
■自民党・政治刷新本部「中間とりまとめ」の評価 点数は58点?
藤井貴彦キャスター 「自民党の派閥から人事、カネの機能をなくすという“中間とりまとめ”が25日、正式に決まりましたが、ずばり、評価としては何点なのでしょうか?」 日本テレビ 政治部・官邸キャップ 平本典昭 「はい、ずばり『58点』をつけます。この点数、どうやってつけたかといいますと…自民党議員17人に聞いたその平均値ということで、1つの目安と位置づけたいと思います。具体的な意見を紹介します」 ◆1人目 100点「派閥の問題の本質、人事とカネを封じた」 ◆2人目 60点「半分以上の派閥が解散した。ただ大事なのは、今後『実効性』を持たせることができるか?」 ◆3人目 0点「派閥という病巣が残った。また、再発のおそれがある」
■「実態解明」まだまだ…課題山積の岸田政権
藤井キャスター 「25日は、あくまで『中間とりまとめ』ということですが、次の焦点は、どこになるのでしょうか?」 平本官邸キャップ 「そうなんです。まだ中間とりまとめなので、“最終”も残っています。政治資金をめぐる問題には、岸田政権が取り組むべき課題がまだまだたくさんあります。 今回は、『再発防止』の観点から『政治資金の透明化』、そして、主に『派閥のありかた』について議論が集中しました。 ただ、過去に起きたことの『実態解明』はまだまだです。裏金を何に使ったのか、議員の説明も足りていません」
■“安倍派幹部”の処分どうなる?
平本官邸キャップ 「そして、次の焦点は、“けじめ”をつけるための『処分』です。 あるベテラン議員は、今回の中間とりまとめに『0点』をつけました。理由は『派閥をどうするかより、ルール違反した人の処分が大事だけれども、何も決まっていないからだ』と指摘しています」 藤井キャスター 「その処分というのは、どうなっていくのでしょうか?」 平本官邸キャップ 「自民党は、党の規律を乱した人やルール違反した人について、これまで『党紀委員会』を開いて、処分を決めてきました。 焦点となっているのは、安倍派幹部の塩谷座長、“安倍派5人衆”と呼ばれる松野前官房長官、西村前経産相、現在の高木事務総長らのメンバーの処分です」