ベアマン、僚友アントネッリのF1昇格を願う「ほぼ同時にステップアップしてきた。いつか一緒に世界選手権で戦いたい」
2025年にハースからF1に参戦するオリバー・ベアマンは、現在FIA F2でチームメイトであるアンドレア・キミ・アントネッリと「いつか一緒に世界選手権で戦いたい」と語った。 【写真】2024 FIA F2第9戦ブダペスト アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成) ベアマンは今年のサウジアラビアGPでフェラーリからF1デビューを飾り、ポイントを獲得した。その後彼はハースと契約を結び、2025年よりF1にフル参戦することが決まっている。 F1でのレースを終えたベアマンは現在、FIA F2で2シーズン目を過ごしている。プレマ・レーシングからフル参戦するベアマンのチームメイトは、高い評価を受けている17歳のアンドレア・キミ・アントネッリだ。アントネッリ自身も今年初め、メルセデスの2025年のシートの有力候補として浮上し、F1で注目を集めていた。ルイス・ハミルトンがフェラーリ移籍を決め、空席ができるためだ。 現在ベアマンは、それが実現するか、あるいはアントネッリがグランプリのパドックで別の場所を見つけることで、彼らのライバル関係と友情が次のレベルに引き上げられることを期待している。 「僕たちは常にお互いをフォローし合い、ほぼ同時にステップアップしてきた」とベアマンは『Formula1.com』に語った。 「僕はキミのことを昔から知っている。僕たちはF4で少しの間レースをし、シミュレーターで多くの走行を行った。そして今はF2でチームメイトになっている」 「彼がF1に参戦することを願っている。彼はそれにふさわしいからだ。いつか彼と一緒に世界選手権で戦いたいと思っている。それが、僕たちふたりが目指している道だと思うからね」 今年起きたすべての出来事を経て、ベアマンは今でも自分がF1で名を上げたことを信じられない思いでいる。 「僕はフェラーリでデビューできたが、そんなことは長い間なかったことだ。そして僕が最年少のフェラーリドライバーになったという事実は、僕にとって本当に特別なことだった」 「フェラーリは、もちろんレースやF1の分野において、世界で最も象徴的なブランドのひとつだ。クルマの絵を描くとしたら、色は赤だ。レース、勝利、成功、そして素晴らしいドライバーの代名詞でもあるブランドだ」 「もちろん世界選手権を制覇したいし、それをフェラーリで達成するのが僕の夢だ。彼らは2021年から僕を支援してくれている。彼らは早い時期から、僕の何かを見抜いていた。彼らは僕を信頼することに決めた。ジェッダで僕をドライバーにすること自体、フェラーリ側にとっては大きなリスクだった。それは彼らが僕を信じ、僕の能力を信頼していることを示している」 当然のことかもしれないが、3月の衝撃的なF1デビューと、F1契約を締結したことの興奮は、その間のベアマンのF2シーズンに多少の影響を与えた。ベアマンは、オーストリアで優勝を飾ったものの、現在37ポイントでランキング15位に留まっている。一方アントネッリは、先月シルバーストンで優勝した。ハンガロリンクでも2度目の優勝を果たし、現在87ポイントを獲得して7位につけている。 メルセデスF1のトト・ウォルフ代表が、アントネッリをメルセデスに直接昇格させるという計画を撤回するかどうかはまだわからない。ウイリアムズがカルロス・サインツと契約したことで、今や同チームでアントネッリに1年間技術を磨かせるという選択肢はなくなっている。 「来年については、何も公式の発表はない。正直何もわからないので、あまり考えたくない」と、アントネッリはハンガリーで語った。 「僕はまだF2で多くのことを学んでいる。今もかなりの数のミスを犯しているのは間違いないし、本当に重要な細かい部分を、まだ適切に行えていない」 「正直なところわからない。僕は向上して同じミスを繰り返さないように努力している。ハンガリーでの勝利がその証拠だったと思う」 [オートスポーツweb 2024年08月07日]