1万9000超大観衆が後押し!J2長崎が新本拠地初戦で4発快勝 監督「サッカー人生でも1番か2番ぐらいうれしい勝利」
◆明治安田J2第34節 長崎4―1大分(6日、PEACE STADIUM Connected by SoftBank) ■「自前で建てたんすごすぎる」長崎新スタにサポーター驚がく「かっこよすぎるぞ…唖然」【写真複数】 満員に近い新スタジアムが何度も沸き、揺れた。長崎は前半24分に相手GKのパスを奪ったマテウス・ジェズスが先制するなど4得点。最高の結果で船出を飾った下平隆宏監督は「サッカー人生の中でも1番か2番ぐらいうれしい勝利」と頰を緩めた。 前節のアウェー岡山戦で0―1と敗れ、J1自動昇格が極めて厳しくなった中で迎えた新スタジアムでの初試合。4日の練習後、下平監督は重圧を口にしていたが、実際はピッチから最短5メートルと近い観客からの声援が後押しになった。 先制した9分後にヴァウドが左CKを頭でねじ込み、後半開始直後にも追加点を挙げると、1点を返された直後の終了間際には笠柳翼がダメ押しの4点目。いずれもけおされ気味だった相手の隙を突く得点だった。 入場者数1万9011人はクラブ史上2位。2017年に初のJ1昇格を決めた讃岐戦の2万2407人には及ばなかったが、当時もプレーした澤田崇は「(今回の方が)圧迫感があり、声も響いてすごく良かった。テンションが上がった」と実感する。 残り4試合でJ1自動昇格圏内の2位清水とは勝ち点10差開いており、クラブは3~6位によるJ1昇格プレーオフ(PO)を制しての昇格へ切り替えつつある。レギュラーシーズンを3位で終えれば、POの準決勝も決勝もホーム開催になる。「POに回ることになれば、やはりこのスタジアムでやり、アドバンテージを得たい」と下平監督。勢いを絶やさず、全勝でJ1へ駆け抜ける。(末継智章)
西日本新聞社