【毎日書評】自分の強みを言語化できない人へ。やる気の源泉を見つける5つのメリット
「自分は何者で、どういう人生を生きたいのだろうか?」というような思いは、誰のなかにもあるもの。『ディープドライバー ほんとうにやりたいことを言語化する方法』(古川武士 著、中央経済社)は、そういったことについての自分なりの答えを探究していくために書かれたのだそうです。 1 私の人生、このままで本当によいのだろうか? と答えを模索している。 2 就職、転職、副業、起業を考えているが、何をしたいのかわからない。 3 今いる職場や環境を変えずに、やる気を再燃したい。 (「はじめに」より) おもな対象は、こういった気持ちを抱いている方なのだとか。 そして著者が提案しているのは、「『やりたいこと』ではなく、『やる気の源泉』を見つけよう」ということ。そんな思いを、タイトルになっている「ディープドライバー(自身を突き動かす動機の源泉)」と呼んでいるわけです。 やりたいことを見つけるのではなく、動機の源泉につながることで、あなたの心は情熱に溢れ、やる気に満ち溢れていきます。(「はじめに」より) こうした考え方に行き着いたのは、習慣化コンサルタントである著者が「継続、習慣を突き詰めていったら『好きなことは続く!』」という原理にたどり着いたから。つまり結果は実力から生まれ、その実力は努力の継続からつくられ、その継続は好きなことから生み出されるということです。 重要なポイントは、ディープドライバーが単に「好きなことややりたいことをやる」という表面的なものではなく、自らを常に新たなチャレンジ、困難に突入させてでも高みを目指そうとさせる“自分を突き動かす動機”だという点。 だとすれば、ディープドライバーがなにをもたらしてくれるのか、もう少し知っておきたいところかもしれません。そこできょうは第1章「なぜ、ディープドライバーか?」のなかから、「ディープドライバー発見の5つの効用」を確認してみたいと思います。