オリックス・宮城大弥が2億円で更改 イチロー、山本由伸に並ぶ
オリックス・宮城大弥投手(23)が4日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、4000万円アップの年俸2億円で更改した。高卒6年目での年俸2億円到達は、イチロー、山本由伸(ドジャース)に並ぶ球団最速。今季7勝にとどまった左腕は、2年連続で開幕投手を務める予定の来季に向け、沢村賞とエースとしてのフル回転を誓った。 【写真】頭にはリボン…メイド姿を披露したオリックス・宮城大弥 来季18番背負い悲願のタイトルを 5年連続の昇給でレジェンドたちに肩を並べた。宮城はイチロー、山本由伸と同じ高卒6年目で年俸2億円に到達。それでも、現状に満足はない。この一年で味わった悔しさが〝伸びしろ〟になると確信している。 「すごくいい経験ができた。今がもっと野球がうまくなれるチャンスかなと思う」 自身初の開幕投手を務めた今季は先発の柱として投手陣をけん引したが、5月にけがで戦線離脱した約1カ月のブランクが後に響いた。4年連続の規定投球回クリアと最優秀防御率のタイトルがかかったレギュラーシーズン最終戦の楽天戦(楽天モバイルパーク)で先発するも、降雨コールドとなる不運に遭い、規定投球回に1回⅓届かず。防御率は1.91とエースの働きを見せたが、7勝(9敗)止まりでチームも5位に低迷。自身も責任を感じていた。 「(山本)由伸さんがいなければ(勝てない)という雰囲気もあると思うので、そこは打破しないといけない」 昨季まで3連覇の立役者となり、ドジャースに移籍した山本の存在の大きさを痛感しつつ、今度は左腕がエースの責務を果たす番だ。チームが苦しいときにこそ会心の投球で勝利に導く。先輩右腕がつけていたエースナンバーの18番を来季から背負うことも強い覚悟の表れだ。「自分が投げる試合は全試合勝ちたいし、連敗が続いても関係なしに勢いを持ってこられる投手になりたい」。そんなパフォーマンスができれば、自身初となるタイトルもおのずと見えてくるはずだ。 「(最優秀)防御率は取りたい。由伸さんが(日本に)いないので、頑張ったら沢村賞もある(取れる)と思うので、頑張りたい」 年俸2億円以上の存在価値をマウンドで証明し、V奪還に貢献する。(織原祥平)