【日本ハム】田宮裕涼、右肘回復 可動域広がり、ゆあビーム「送球速度が速くなる可能性はある」
来季は“超ゆあビーム”で盗塁阻止率を上げる。日本ハム田宮裕涼捕手(24)が21日、札幌市内でトークショーに出席した。イベント前には、手術を受けた右ひじの順調な回復を報告。痛みがなくなり、可動域が広がることで送球速度が上がる可能性に触れ、自慢の強肩のレベルアップを思い描いた。 ◇ ◇ ◇ 埋もれていた右肘のポテンシャルを解き放つ。田宮は10月30日に右肘の遊離体摘出術を受け、12月上旬から送球練習を再開。「順調。特に大きな問題なく来てます」と説明した。術後の診断通り、2月の春季キャンプにも参加できそうだ。 一昨年あたりから痛みを抱えてプレーしていた。自然と痛みが出ない送球フォームが染みついていたが、「痛かった時に比べたら全然、動く」と、術後は可動域が広がった。「しっかり動かせられれば、送球速度が速くなる可能性はあると思います」。代名詞でもある「ゆあビーム」が、さらに鋭いものになる。 覚醒した右肘で狙うのは、盗塁阻止率4割に、打率3割を加えた“7割捕手”だ。「山田(バッテリー)コーチに『合わせて7割以上あったら、いいぞ』と言われた。阻止率1位の若月さんが4割超え(4割7分4厘)。1位になるには、その数字は出さないと。打率は3割超え」。打って刺して、投手陣を援護する。 6年目で1軍に定着し、109試合に出場、打率(2割7分7厘)、打点(30)、盗塁(10)、本塁打(3)とすべて自己最多を記録。来季の日本一達成には欠かせないメンバーになった。「ジャパンに選ばれてみたい。26年のWBCに出られたら。U15のときも同じシニアのメンバー2人が選ばれてましたけど、僕は経験ないので。そのためには来季が大事」。高速ビームに磨きをかけ、日の丸をたぐり寄せる。【永野高輔】