国山ハセンが勧める「喜『驚』哀楽」 聞くプロがさりげなく実践している3つのこと
相手の目を見て話を聞きながら、話を心地よく促進させるリアクションをすることで、相手は「もっと話せる、もっと話そう」という気持ちになります。 【この記事の他の画像を見る】 ■よい「受け身」が対話を促進する よい「受け身」をすることで、焚火(たきび)に薪(まき)をくべるように対話の温度が上がり、対話の中身が本質へと深まっていきます。 逆に、「リアクションなし」の聞き方は相手を緊張させることに。 いくら話を真剣に聞いていても、微動だにせずじっと固まっていると、相手は「怒っているのかな」「私の話、つまらない?」とドキドキしてしまいますよね。相手に伝わるように、能動的に「リアクションをする」と意識づけることが大切です。
リアクションにはいくつか種類がありますので、できそうなものから意識的に取り入れて、体に染み込ませましょう。 対話のスキルは才能ではありません。トレーニング次第で誰でも身につけられるものです。対話の場面で繰り返し練習していれば、いつの間にか無意識にできるようになります。 ○レベル1 相づち 言葉を発しなくても、相手の目を見て話を聞きながら首を縦に振るだけで「あなたの話を聞いていますよ」というメッセージに。安心して話を続けられます。ただし、相づちの打ちすぎは軽い印象を与えて逆効果なので、適度なペースを守りましょう。
○レベル2 短いつぶやき 「はい」「ふむふむ」「なるほど」など、受容・肯定のニュアンスの短い一言を返すことで、「あなたの話をちゃんと理解しながら聞いていますよ」というメッセージを伝えられます。ただし、あまり頻繁に発するとうるさく感じさせてしまうので、相づちと同様に頻度はほどほどに。私は「そうだったのかぁ」「えっ」など、気づきや驚きを表すつぶやきも多用しています。 ○レベル3 短い質問 リアクションの延長で「短い質問」ができると、話の深掘りにつながります。例えば、「なぜですか?」「いつからですか?」「どんなふうにやるんですか?」「具体的には?」「何がきっかけだったんですか?」など。事前に用意した質問ではなく、相手が言ったことに対して即座に反応する質問です。間髪入れずに短い言葉で返すことで、対話のリズムを崩さずに相手の話を盛り上げる効果があります。