なぜ? 「リフォーム詐欺」再び横行 相談件数は数年で“3倍” 【#みんなのギモン】
19日のギモンは「なぜ? リフォーム詐欺が再び」です。
悪質なリフォーム詐欺が今、再び増えています。こんな事件がありました。横浜市の一軒家にリフォーム業者を名乗る作業着姿の男らが突然、訪ねてきました。そして住人に「こちらの屋根がパカパカしていたので寄らせてもらいました。登って確認させてほしい」といい、住人がお願いすると調べた結果、「屋根をおさえているビスが緩んでいる。ビスが外れたら屋根が飛んでしまいます。至急、工事が必要ですよ」と言ってきました。信じた住人は55万円の工事の契約を結びました。 その後、住人は男たちの言動に不審を抱きクーリングオフしました。危うく詐欺にあうところだったという話です。 19日のギモンはこちらを見ていきます。 ◇「○○が壊れています 不安あおるトーク」 ◇「ウソを見抜くコツは?」
■役割分担とマニュアル 屋根をわざと壊すケースも
17日、横浜市のリフォーム会社の社長ら7人が詐欺未遂などの疑いで逮捕されました。この男らが作業着を着て、もっともらしい顔して人の家をピンポンしていたのか。 警視庁によると、男らは2022年から去年にかけて600件もリフォーム工事の契約をしています。警視庁が調べたら、工事は手抜きっぽいものもあるといいますが、2022年4月から去年9月までの間、客からの入金、つまり売り上げが10億5000万円ありました。
男らには役割分担があり、呼び名もありました。「アポインター(飛び込み営業する役割の人)」が30~40人。「クローザー(契約をとりまとめきっちりおさえる役)」、これらがチームになっていたそうです。
警視庁が会社を家宅捜索したら、パソコンにマニュアルが残されていました。表紙には「アポインター(勧誘役)初級編」と書かれていて、項目としてあげられているのが「1.インターホン」「2.外でのあいさつ」「3.説明」「4.知り合い確認」「5.アポ取り」「6.情報確認」の6つです。 「2.外でのあいさつ」では、「出てきてくれたらちゃんとあいさつする」、「3.説明」では「屋根の棟板金ってわかりますか? 雨漏りしたり屋根が飛ぶ可能性があります」などと専門的なことをいうよう書かれていました。「4.知り合い確認」では「知っている業者さんいますか? 相談した方がいいですよ」といい人ぶっておいて、「いないならウチでできますよ、親方を連れてきます」という手順となっていました。