なぜ? 「リフォーム詐欺」再び横行 相談件数は数年で“3倍” 【#みんなのギモン】
棟板金の部分について素人は気にしたことはない。逮捕された事件とは別のケースですが、業者が点検と偽って屋根に登ってわざと壊すケースがあるといいます。屋根の瓦などを壊して、壊れていますと言って、修理した方がいいと迫るそうです。
こうした屋根の点検商法に関する相談件数はここ数年で増えていて、2018年度(923件)から22年度(2889件)で3倍になっています(※国民生活センター 1月18日までの登録分)。
今、能登半島地震の被災地でも起きていて、国民生活センターに相談が寄せられています。「突然知らない業者がやってきて、屋根瓦が曲がっている、危ないので修理した方がいいと言われた。20万円かかると言われた」という相談です。 被災地を対象に今、国民生活センターが詐欺などの相談窓口を開設したところです。
■「表面化しにくい犯罪」 被害にあわないために注意することは
リフォーム詐欺は以前からあったが、なぜ今、再び横行しているのか。理由があります。 少し前まではオレオレ詐欺の様な特殊詐欺が主流でした。特殊詐欺への取り締まりが厳しくなったので、またリフォーム詐欺が増えていると警視庁はみています。 もうひとつの理由は、小規模なリフォームなら業者は資格が必要なく誰でも名乗れてしまうことがあります。そして屋根の上のことは住人が気づかず、リフォームの金額の相場も一般の人はあまり知りません。なので、被害にあっているのに住人は気づかない「表面化しにくい犯罪」で、悪い連中はここに目をつけています。
■業者のトーク 注意するポイントは
そこで次のポイント「ウソを見抜くコツは?」を見ていきます。 業者のトークに注意してください。 【自然なアプローチ】 「近くで工事をしていたらお宅の瓦がずれているのが見えましたよ」 「近所をドローンで撮影していたら屋根が傷んでいるのが見えました」 【不安あおるトーク】 「このままだと雨漏りしますよ」 「瓦が飛んで近所の人に迷惑が」 【心を軽くするトーク】 「特別に安くします」 「通常より大幅に割引きです」 「保険を使って修理できます」 こういったトークがあったら警戒が必要です。