急落の日経平均、当面の調整相場は8月半ばまで続きそう
7月31日の日銀金融政策決定会合で利上げを決定後、記者会見に臨む植田和男総裁(写真:ブルームバーグ)
8月2日の日経平均株価は大きく下落し、前日比2216円安の3万5909円で引けた。以前からイメージ図で示してきた4つのエントリーチャンスの1つ目である日本銀行の金融政策決定会合を通過したが、判断が変わった。 経済の一時的な回復を本格的な回復だと見誤る「偽りの夜明け」の可能性も出てきているからだ。当初指摘していた図の4つ目のエントリーチャンスである10月初を末に変更したい。展望レポート付きの日銀の金融政策決定会合(10月30~31日)での発言やアクションを確認するまでは、日本株はなかなか買いづらい状況になってしまったのではないか。 一方で、3万6000円台が下値メドとなるだろうとの筆者の見方には以前から変わりがない。その意味では、急落によって突っ込み警戒感が台頭してきているのかもしれない。
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木野内 栄治