《専門医が解説》より良い睡眠に導くための6つの方法とは?「早寝早起きがいいとは限らない」「寝不足では効率が40%ダウン」
中高年女性は眠れなくなるというのはホント?
とはいえ、何もしないと中高年以降は必然的に眠りの質が低下する。 「更年期世代は自身の健康や容貌の変化、親の介護などの不安要素が加わり、寝つけない、途中覚醒してしまう『睡眠障害』が起きやすくなるので、よい眠りを意識する必要があります」 以下の症状が思い当たる人は、専門医のいるクリニック(「日本睡眠学会HP」で検索可能)に相談を。 ◆無呼吸になる頻度が上がる 「更年期を過ぎるとホルモンバランスの影響で無呼吸になる頻度が上がるといわれています。また、小顔の若いかたにも、無呼吸が増えている。顎が小さいと仰向けのときに舌が落ち込んで、喉に通じる空気の通り道を塞いでしまうのです」 朝、口や喉が渇く、いびきをかく人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性も。 ◆脚のむずむず感 遺伝や老化現象の可能性も 「夕方以降、眠くなるとふくらはぎの骨と筋肉の間あたりに虫がはうような不快感、しびれのような感覚が出て寝つけず、動かすと楽になる人は『レストレスレッグス(むずむず脚)症候群』が疑われます。腕や腰に症状が出たり、夜以外にも日中眠くなったときやじっと座っているときに出る人も。遺伝や老化現象の1つといわれますが、鉄不足の女性に現れることもある」 眠りに悩む人は、特に次のことにも気をつけたい。 「明日のことは明日考えて、まずは寝てください。夜中に考えてもネガティブなことしか浮かびませんから」 ◆教えてくれたのは:睡眠学会総合専門医 中村真樹さん ※女性セブン2024年5月30日号