《専門医が解説》より良い睡眠に導くための6つの方法とは?「早寝早起きがいいとは限らない」「寝不足では効率が40%ダウン」
あなたの睡眠の質はいい? 悪い?
中村さんによると、よい睡眠とは、30分以内に入眠し、朝まで中途覚醒せず、アラームなしで起床予定時間に目が覚める状態だ。そこで、以下の質問に答えてみてほしい。1つでも当てはまる場合は、睡眠の質の低下が考えられる。 【1】寝床に入って30分以上寝つけない 【2】眠くなると足や腕がむずむずして目が覚める 【3】夜中に2回以上目が覚める 【4】以前より2時間以上早く目覚め、その後眠れない 【5】いびきをかく 【6】起床時に口や喉が渇く 【7】以前と睡眠時間は同じなのに眠気や疲労感が残る 【8】朝の目覚めが悪く、無理に起きると頭痛やめまい、吐き気を覚える
早寝早起きがいいわけではない!
前項目にチェックをつけたあなたに“よい睡眠”のための6つの方法を、中村さんに解説してもらおう。 ◆1. 就寝・起床時間を決める 「眠りのリズムを整える基本であり、近道です」 ◆2.休日も夜更かししない 「眠りのリズムを崩さないためです。ただ、平日と同じ時間に寝て、起きる時間を2~3時間遅らせる程度ならリズムを崩しません」 ◆3. 自分に合った時間に眠る 「人にはクロノタイプ(※)があり、夜型の人が無理に早起きをして体調を崩すこともある。早寝早起きにこだわらず、自分に合った時間帯に規則正しく眠ることが大事です」 (※)クロノタイプとは体内時計の傾向。「朝型」「夜型」に区別され、約50%が遺伝、約50%は後天的なものとされる。自己チェックは「ミュンヘンクロノタイプ」で検索を。 ◆4. 就寝1時間前からリラックス時間を設定する 「軽いストレッチをするといいですね」 ◆5. 朝食をとる 「睡眠時は内臓機能も休養モード。少しでも口に入れることで内臓を刺激し、覚醒モードに導きましょう」 ◆6. 帰りの電車で寝ない 「通勤時間が長い人は、朝の電車で寝ることは前夜の睡眠を補う意味でもOKですが、帰りに眠り込むのは、夜の睡眠リズムが崩れるので絶対NGです」 夜中に何度も目が覚めるのが悩み、という人もいる。「これは老化現象の1つ。目が覚めるのが1、2回で、その後すぐに眠れる場合は気にしなくても大丈夫」。