【50代女子旅】3人で陶芸の里・茨城の笠間(かさま)へ!アート&おいしいもの、そして笠間焼も堪能
「建築も必見、四季折々の庭もすばらしい」
「所蔵品の中には、ユトリロ、ドガ(好きなんです)、ゴッホ、ピカソ、ルノワール、モネ、アンディ・ウォーホール(現・長谷川徳七館長の奥様を描いたもの。人生にそんな僥倖があるなんて!)、岸田劉生など、名画がずらり。また画家たちから長谷川さんに送られた、創意に満ちたパレットの展示も圧巻です」
「野外彫刻庭園で、私は柳原義達氏の『道標・烏』という作品に、離れ難くなるほど惹かれました。美術館には推しを見つける楽しみもあります」
行列覚悟の発芽そばへ!
「楽しみなお昼! 3人で迷った末、クチコミや茨城在住の知人のおすすめを頼りに、『手打百藝 泰然(てうちひゃくげい たいぜん)』へ。長野県の蕎麦の名店『手打百藝おお西』(修業が厳しいとよく聞きます)で修業されたご主人が打つ蕎麦を目当てに、県外からも人が来ると評判のお店です。 名物『発芽そば』とは、甘みが増すという発芽させたそばを粗めに石うすで挽いたそば。独特な香りと優しい食感が後をひきます。こちらに更科そば、田舎そばを組み合わせた『3種そば』をいただきました」
「揚げたての天ぷらもまた美味。中でもまいたけがツボすぎて、まいたけだけを別に注文してしまいました。 天ぷら屋さんとは違う、衣もしっかり味わう天ぷら、サクサクっとしてたまらなくそばに合います。独特の塗りの器もすてきだったなあ」
笠間に行く目的、とゴーラーの友が言った、夢のかき氷へ
「そしてすぐ横に咲く、六花! 六花とは花ではなく、『茨城おとなのかき氷 四季と六花 』のこと。かき氷通=スパーゴーラーの友人から、『笠間に行く理由は六花でしょう、そのために東京から笠間まで行くのよ』とまで言われたのが、この六花。が、予約激戦。インスタ→LINEと、ほんとに必死で予約しました。実は今回の3人、かつて台湾で十数軒のかき氷を取材し、期せずしてかき氷通になったのです。だから、どれどれ・・・という思いもありつつ、楽しみにしていたのでした。 『うわ、おいしーーーー、なにこれ? おいしすぎる』と3人とも歓声をあげました。 いただいたのは地元の柿を使った柿ごおり! 六花さんではシーズンごとに、旬の地元のフルーツや野菜を使って作っているのです。氷のふわっふわ感、柿のフレッシュさ、味のバランス、すべてよし。生あり、ペーストありの柿のテクスチャーの違いがまた憎いっ。 この宝石のようなかき氷を作っているのは石岡コージさん。 『茨城って、柿、栗、さつまいも、これからはいちご、メロン、りんごと1年を通じてスイーツの食材が豊かなんです。地元のパティシエの方とも相談しながら、地元の食材にこだわってオリジナルを考えるのが楽しいんですよね』と。 ちなみに、栗は茨城県が生産量日本一で、中でも笠間が有名なのだとか」