前人未到の快挙にも迫る大谷翔平はどうしたら「成功」なのか? 米解説が熱弁「二刀流の継続的は言葉にする以上に難しい」
米球界の金字塔に向かって、日本の偉才が邁進している。 ドジャース移籍1年目となった今季、大谷翔平は右肘側副靭帯損傷の手術による影響で投手としてはリハビリに励みつつ、一方で打者としては規格外の打棒を発揮。ここまで88試合に出場し、打率.314、28本塁打、OPS1.036、長打率.637のハイアベレージを叩き出している。 【動画】大谷翔平の表情も手応え十分! 圧巻の28号をチェック 現地時間7月7日に行われた本拠地でのブルワーズ戦では今季4度目の1試合2盗塁を決めた。メジャー最速で20本塁打、20盗塁を達成。前人未到の「シーズン50本塁打&30盗塁」の快挙も見えてきている。 無論、来年以降での投手復帰を目指している大谷だけに、その真価が完全に発揮されているわけではない。ゆえに現地の識者から、より壮大な期待が寄せられている。米スポーツ専門局『FOX Sports』の実況を務めるジョー・デービス氏は、ドジャース戦の中継番組内で「私はここから5年以上も二刀流を続けられたら十分に『成功した契約だった』と言うだろうね」と指摘。そして、こう続けている。 「何か科学的な根拠とかデータがあるわけじゃない。でも、二度の大怪我を乗り越えて、二刀流として返り咲いたなら彼は野球史上で最高の選手になる。私は打者としての彼が投手としてよりも優れていると語ってきたが、今じゃそれを判断するのはかなり難しい」 さらにデービス氏は「二刀流を継続的に続けていくことは言葉にする以上に難しい」とも指摘。一方で「彼は従来の常識を打ち破ってきた。もちろんベーブ・ルースはいたけど、ショウヘイよりも継続期間は遥かに短い。それに彼はドジャースとの10年契約で、“人間”として可能な限り、二刀流の責務を果たそうとしている」と大谷の才覚がいかに稀有なものなのかを訴えた。 今年は“打者専任”。それでも球史にその名を刻もうとしている大谷への関心度は高まる一方である。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]