【夫婦の更年期症状との向き合い方】イライラや体の不調…コミュニケーションのコツを専門家が解説
もしも自分や夫に更年期症状が出たら… イライラや不調と、二人でどう向き合う?
いざ夫婦で更年期の不調を感じたら、どうすれば? コミュニケーションのコツを専門家に教えてもらいました。
教えてくれたのは
●中村名律子さん NATSUKO NAKAMURA 千葉大学医学部附属病院 産科・婦人科 周産期、女性ヘルスケアの2つの専門医資格を持ち、大学病院にて研究と診療を行う。更年期症状にも詳しく、相談を受けることも多い。
教えてくれたのは
●佐々木春明さん HARUAKI SASAKI 昭和大学藤が丘病院 泌尿器科教授 男性更年期症状に詳しく、数多くの男性の診療を担当。世界男性更年期障害学会ほか、国際学会にも多数参加。監修に『マンガでわかる!男女で知っておきたい更年期』(主婦の友社)。メディア出演や講演活動も多数。
【夫婦コミュニケーションのポイント3】
Point1:お互いのつらい状況を理解して、きつい声かけはしない 更年期は男女どちらにとってもセンシティブで、気持ちが落ち込みがちな時期。本当のつらさは本人にしかわからないと理解したうえで、たとえ寝ていて家事ができなくても、無神経な言葉などをかけないこと。とても難しいのですが、お互いのありのままを受け止めることが大切です。(中村名律子さん) Point2:几帳面な男性ほど症状が出やすい。夫婦で上手にストレス解消を ストレスが要因である男性更年期の症状は、几帳面な男性ほど出やすいという傾向があります。まじめな人ほど手を抜くのが苦手で、不満をため込んでしまうことが多いからです。一人ではなかなか発散ができないので、夫婦で楽しめる趣味などを見つけて一緒にストレス解消を。(佐々木春明さん) Point3:夫婦でこれからの長い人生を考える準備期間ととらえる 人生100年時代で、更年期以降の人生がまだまだ長い人が大半。更年期はこれまでの生活スタイル、睡眠、食事、運動習慣などを見直すチャンスです。更年期症状と向き合いながら、頑張ってきた心と体に今一度意識を向け、夫婦がお互いにいたわり、ケアできるように心がけてみて。(佐々木春明さん)