<バック・トゥ・ザ・フューチャー>金曜ロードショーで新吹き替え版 宮野真守&山寺宏一がマーティ&ドクに 三宅健太、沢城みゆき、森川智之、朴ロ美も
あと、一番感動したのが、当時の役者さんたちの演技です。マイケル・J・フォックス(以降マイケル)はかっこいいし、何と言ってもお父さん役のクリスピン・グローヴァーの演技にハマりました! (PART1公開当時21歳なのに)特殊メークでマーティの父親役をコミカルに演じ、10代のシーンは愛くるしく演じていて、とても面白いです。ビフもロレインもみなさん巧みに演じていてテンポ感があり、まさにコメディーの王道だと思います。自分も役者として、とても触発されました。
マイケルも当時20代中盤で10代を演じていましたが、41歳の自分が10代の役を演じなければいけないので、年齢感を出すのには苦労しましたね(笑)。ふとすると大人の声になってしまうので、そこを注意しつつ、10代のやんちゃな感じ、未熟で青い感じをアメリカンに出していこうと意識しました。
でも演じていて、役自体の難しさみたいなものはそれほど感じなくて、フィット感はありました。役のキャラクター性、マイケルの演技にも上手くハマれたのかなと思っています! (過去にマーティ役をやった事がある)山寺さんにも、「マモ、この役あってるよね」と言ってもらえてうれしかったですし、自信にもなったので、思い切ってできました!
PART2ではマーティ、30年後のマーティ、マーティの息子、マーティの娘と4役演じ分けましたが、女性役はなかなかやることがなかったので(笑)、やっていて楽しかったです。
PART2のマイケル総登場のシーンはお気に入りのシーンです!
また、PART2、PART3と進むにつれ、前作をセルフパロディーして“天丼”になっているところも遊び心があって好きです。例えば、マーティが気絶すると、毎回母親に起こされるところとか。PART1では、(過去の若き日の)母親に起こされたマーティが「君はそのォあの……と、とても……痩せてる」と驚くのですが、このシーンはこだわって演じました。PART2で(別の世界線の)母親に起こされた時の、母親への「とても……ボインだし」というせりふも好きです(笑)。随所で80年代の言葉をあえて令和の時代に使っているので、若い方には分からないかもしれませんが、エモさで感じ取ってもらたらと思います(笑)。マーティの「ヘビー」、ドクの「なんてこった!」という印象的な決まり文句も大好きなせりふです!