【独占】2020年9月復帰を目指す総合格闘家の堀口恭司はリベンジ相手、朝倉海のTKO負けをどう思ったのか?
「こういう怪我をすると弱くなると言われます。でも、“全然、強いよ。堀口が帰ってきたよ”というモノを見せたい。もし右膝の可動域が狭くなったり、なんらかの影響が出れば、その状態に合わせてファイティングスタイルを変えればいいだけ。そこで勝つ方法を編み出せばいい。怪我をしたことも含めて、すべてが自分のストーリーだと思っている。最後は、ベルトを獲って引退したいなと」 堀口はドキっとする発言をした。 ――え? 引退? 「今年じゃないですよ、ゆくゆくはって話で(笑)」 ささいなコメントひとつに気をもみ、リングとのギャップが大きい格闘家がいれば、堀口のような見たまま、等身大の豪傑もいる。それが彼の強さの源流だとも感じる。 現在は、リハビリ以外の時間を使って、大好きな釣りと、英会話をわざわざ教材を買って勉強しているという。 「練習したいけどできない気持ちを釣りでごまかしてます(笑)。英語は、なかなか覚えられない。まじつまんねえので、釣りにいっちゃう(笑)」 海や川が傷ついたファイターの唯一の癒しの場。 それは、堀口が2020年に格闘史に残る復活を遂げるための充電の時間でもある。 最後に。 2018年9月にキックルールで戦って判定で敗れ、「またチャンスがあれば再戦してみたい」と公言している那須川天心が、新日本キックのエース、江幡塁から3度ダウンを奪い撃沈した試合についての感想を聞いたので追記しておきたい。 「天心は凄かったですね。レベルが違った感じに見えました。天心はキックだけでなくパンチも打てる。そこにキック主体のキックボクサーとの差が出るのでしょう。ガードして、びびってしまったら、天心には勝てない。試合の契約体重も、今回はいつもより下だったので無駄なものが落ちてスピードが出ていたようにも見えました」 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)