【独占】2020年9月復帰を目指す総合格闘家の堀口恭司はリベンジ相手、朝倉海のTKO負けをどう思ったのか?
堀口は、2017年の大晦日にケイプに肩固めで一本勝ちしている。その堀口は、昨年8月に名古屋で朝倉海に“番狂わせ”を許してKO負け、そして朝倉海がケイプに負けるという複雑なトライアングル。格闘技界では、よくある相性の「グーチョキパー」である。だが、堀口は「確かに格闘技には相性はあります。でも、相性より、そのときのコンディションがどうだったか、で巡り合わせは変わってきますからね」という。 堀口は朝倉海へのリベンジに照準を絞っていた。その朝倉海が負け、堀口が返上したRIZINバンタム級のベルトはケイプに渡った。復帰後のターゲットは変わるのか。 「まず海君を倒してから次にケイプ。忙しくなってきましたね」 堀口の考えは変わっていなかった。 「ベルトを持っているのはケイプだけど、そこは関係ない。最初は、海君とやんないと世間は“堀口は何やってんの?”ってなりません? 自分もぶっ飛ばされたままで終わりたくない。しっかりと倒して、その後にベルトを取り戻していけばいい。ケイプは長くベルトを持っている器じゃないので(笑)。もしかしたら自分とやるまでにベルトを失っている可能性もあるかもしれないけど、そのときベルトを持っている奴とやるだけでしょ」 まずケイプは「RIZINバンタム級王座挑戦者決定戦」で石渡伸太郎(CAVE)を判定で破った扇久保博正(パラエストラ松戸)と防衛戦を行わねばならない。 堀口がニューヨークのゲージに乗り込んでベルトを奪ったことが、きっかけになって実現した米国総合格闘団体「Bellator」と「RIZIN」の対抗戦では、かつて堀口も戦った元谷友貴をグラウンドの攻防に持ち込み、1ラウンドでフロントチョークで締め落としたパトリック・ミックス(米国)が目についたという。 「あの選手は強いですね。寝技でやりたいことをずっとやった。上手いな、やっかいな敵だと思った。自分の階級。今後出てくるなと」 朝倉海、ケイプだけでなく堀口の主戦場のバンタム級は群雄割拠。復帰後の堀口に立ちはだかりそうなファイターがゾロゾロいる。 では、堀口が描く朝倉海とのリベンジ&復帰戦はいつになるのか。 「RIZINがどんな大会スケジュールを組んでいるのかわからないのですが、ドクターからは、手術から実戦復帰まで10か月と言われています。東京五輪後の9月に大会があるのなら、そこを目標にしたい。ただ、無理をして再発するのは嫌なので焦らずにしっかりと直したい。腰など他に痛めているところを全部メンテナンスするつもり。リハビリ次第では12月(大晦日)一発ということになるかもしれません」