今の年収では女性に選ばれないかも…収入増やすための転職と婚活、優先すべきは?
こんなハズじゃなかった!とならないためには?
「婚活と収入アップの活動、どちらを優先するべきか」と題する36歳男性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。周囲で結婚が相次ぎ、孤独感を抱くようになって結婚願望が高まっており、本格的に婚活を始めたいと考えているトピ主さん。しかし、現在の年収では女性から選ばれるか不安なため、転職や副業で年収を上げることを検討しています。その一方で、「年齢も年齢なので、今の年収でも早く婚活をした方がいいのではないか」という思いもあるそうです。どちらを優先して活動すべきかと意見を求めています。 結婚にはいろいろな目的があると思いますが、「婚活=自分の望む生活をするためのパートナーを求める活動」という観点に立つならば、トピ主さんの予想している通り、年収が高い方が最初のマッチングが成立する相手の数は増えることが予想できます。 一方で年齢も、男女問わず多くの人が重視する条件です。実際には個人差があるものの、年が若いほど、「容姿も気持ちも若々しいだろう、子どもを持つのに必要な健康や体力があるだろう」という第一印象を持たれやすいと予想できるため、「自分の年齢が上がると、マッチングできる相手の年齢も並行して上がっていく」と考えるのが現実的かと思います。 トピ主さんがどのような結婚を望んでいるかにもよりますが、自分にとってベストな選択を考えるのであれば、以下の四つの視点を持っておくと良い気がしました。 (1)転職をしたせいで婚活がうまく進まない、という事態は避けられそうか。 (2)年収アップができても婚活がうまくいかなかった場合に、「それなら前の会社にいれば良かった」と後悔しないか。 (3)「希望の年収条件をクリアしているから」という理由で相手に選ばれた時に、その事実を前向きに受け止められるか。 (4)年収や年齢以外の好まれやすい条件(家事に意欲的など)は提示できるか。 まずは(1)から。36歳での転職となると、おそらくは即戦力を期待されるだろうと予測します。転職後しばらくは新しい仕事に慣れるため、また、年収に見合った働きをするために、仕事に割く時間は今より増えるかもしれません。時間や精神的余裕がなくなり、それによって、マッチングした相手とのデートがスムーズに運ばなかったり、相手に「家のことに時間を割いてくれない人に違いない」とネガティブな印象を持たれたりする可能性も考えられます。当初の目的に対して本末転倒な結果にならないような転職先を探す必要があるでしょう。 続いて(2)。会社の魅力には、高年収以外にもいろいろな要素があると思います。人間関係の良さや社風、仕事内容との相性、ネームバリュー、制度面の手厚さ、等々。「年収の高い会社」「婚活で有利になりそうな会社」といった観点だけで転職をしてしまうと後悔につながる可能性もあるので、会社を辞める前には、自分が働く上で何を最も重視しているのか、一度じっくり考えてみると良いかもしれません。その上でやはり転職しようと思うならば、「あくまで自分が納得のいく転職先を探そう」と決めておくと良いと思います。 続いて(3)。結婚相談所での婚活だとしても、結婚相手に対して「自分の内面を気に入ってほしい、いずれは愛情を持ち合いたい」といった期待を持つ人は少なくありません。トピ主さんが計画通りに年収を上げることができ、それによってマッチングできる相手の数が増えたとしても、相手に対して「この人はお金ばかりを見ているのだな」と感じることが多い婚活になれば、むなしい気持ちになってしまう可能性も。「自分は条件の良い相手と知り合いたいから、条件で見られても気にしない」などと割り切れるなら問題ないのですが、トピ主さんが婚活でどんな相手と出会いたいか、どんな関係性を築きたいかについては、一度考えておくと良さそうです。 最後に(4)。共働きが進む現代では、年収が高い男性と同じくらい、「家事や育児を分担する気持ちや、分担できる時間的余裕がある男性」の人気が高いと聞きます。トピ主さん自身が家事や育児に時間を割くことに意欲がある(あるいは抵抗がない)ならば、「共働きでうまくやっていけそう」と好印象を持つ女性もいるでしょうから、その点をアピールしてみるのも一つの方法かもしれません。今の会社がワーク・ライフ・バランスを取りやすいならば、転職によってそれを失う可能性も考慮しておく必要があるでしょう。