転職して1ヵ月で「やめたい」…。両親に打ち明けたときに返された“驚きの言葉”
打ち明けた私に言ってくれた、今でも心に残る両親の言葉
自分の気持ちを打ち明けた時の両親の対応は、自分が思っていたものと全く違ったんです。 両親が私に言った言葉。 「そうだったの。気づかなくてごめんね。つらかったね。 じゃあ、まずは自分の考えや思うことを、直接しっかり言ってみたら? その答えを聞いて、自分の気持ちが変わらなければ、やめたらいいんじゃない?」 仕事に行こうとして足がとまって立ちすくむ私と、その時の朝食を食べている両親の情景とともに、今でもはっきりと思い出すことができる、この時の会話。 思っていたより簡単な答えに、驚いたのを覚えています。 そして、こう続きます。 「○○がそう思うなら、自分の思うとおりにしたら良い。 もし今間違えたと思うなら、正しいと思うほうへ、進めばよいだけ。 何度だって、やりなおしたら良い。 お父さんとお母さんも、そうやっていろいろやってきたから。 自分で考えて、人の意見も聞いて、決断して動くことが出来るのはすごいことだよ。 軌道修正することは、全然恥ずかしいことじゃない」 一般論や世間体を気にせず、私自身の最善の選択に自信が持てるように後押しし、 どんな時も、自分の大きな味方でいてくれると感じさせてくれた言葉であり、 その後の人生の大きな支えとなる大切な考え方となりました。 今では立派に見える両親も、そんな時期があったんだ。 失敗しても、良いんだ……。恥ずかしくないんだ。 そう思ったら、すごくホッとして、その後は自信を持って、行動に移ることができました。
自分の絶対的な味方は、大きな力になる
正直、もう気持ち的に限界だったこの時に、もしも両親から 「またやめるの?」 「もう少し働いてみないと、そんなのわからないよ」 「せっかく病院変わったばっかりなのに」 「仕事やめてどうするの?」 「とりあえず今日は行ってきたら?」 そんなもっともな意見のような言葉が返ってきていたら、 そんなこと、自分が一番わかってる……。 と、前に進めず、私は押しつぶされていたかもしれません。 結果的に、私はこの後に他の理想の病院とめぐりあい、長く楽しく働き続けることが出来たのですが、この時やめた病院は、のちにニュース沙汰になる問題が起き、閉院となりました。 あの時続けていたら……きっと、私も巻き込まれていたことでしょう。 まだ未熟ながらに、自分の中で、悩んで悩んで自分で出した答え。 大人からしたら、小さなことだったとしても、自分が決めた道を間違ったと受け入れ、軌道修正することは、まだ20代前半の、その時の私にとって、すごく大きなことで、心が壊れそうだったんです。 つらくて苦しくて、どうしようもなくて。 それを思い切って言葉にしたときに、否定せずに後押ししてくれた両親。 しっかりと話を最後まできいてくれて、絶対的な味方でいてくれたこと。 本当に、感謝しています。 そして、 間違ったことに気づいたなら、また軌道修正して、正しいと思う道を選べば良い。 間違っていると思いながら、気持ちを押しつぶしてまで、続けることはない。 そんな大切なことを教えてくれた、大きな出来事でした。