史上最高値でのビットコインの「流れ星」警告に注意:CoinDeskアナリスト
ビットコイン(BTC)は2024年に10万ドル(約1550万円、1ドル155円換算)の大台に乗せた後、好調なスタートで新年が始まった。ほとんどのウォッチャーは2025年も同様に注目すべき年になると予想しており、ビットコインが18万5000ドル以上になるとの予想がある。 しかし、その道のりは予想されるほど一方的に強気にはならないかもしれない。最近の価格動向は売り手が再び主導権を握ろうとしていることを示唆しており、今後大幅な価格下落が生じる可能性が高まっている。 ここで言及しているのは、12月の価格動向だ。この月には、ビットコインが10万8000ドルを超える史上最高値を記録したが、9万4000ドルを下回って下落で月を終え、8月以来初めて月間での下落となった。 この上下動によって、月次チャートで「流れ星」と呼ばれる弱気反転のローソク足パターンが形成された。 このローソク足は、長い上部のヒゲが特徴で、その期間の高値と始値の間に大きな差があることを示している。また、実体が小さいという特徴もあり、始値と終値の差が最低限しかないことを表している。ヒゲの大きさは実体の少なくとも2倍である必要があり、下部のヒゲはあったとしても非常に小さい。ビットコインの場合、上部のヒゲは実体の4倍近い大きさで、下部のヒゲは非常に小さい。 流れ星の形状は、買い手が当初価格を押し上げたものの、高値付近で売り手が主導権を握り、価格を始値以下に押し下げたことを示しており、市場に新たな弱気感が生じていることを示唆している。 CMT協会(CMT Association)のレベルIIIの教科書は、「弱気派が支配している可能性がある」と説明し、流れ星パターンの背後にある心理を明らかにしている。 この流れ星は、7万ドルから始まって10万ドルを超えた顕著な上昇トレンドの後に出現しており、今後の弱気反転の可能性を警告している。価格が12月の安値である9万1186ドルを下回れば、弱気反転が確認されることになる。これは強気派が守るべき水準だ。 より長い上部のヒゲを持つ同様のローソク足が、過去の強気相場の天井を示していたことに注目すべきだ。