ちょっと自慢したくなる…ムーンフェイズの時計5選 会話が生まれる、癒やされる
■ムーンフェイズ時計おすすめ5選
ムーンフェイズの先駆者による格調高き1本 ブレゲ 「クラシック 7137」 名門ブレゲに限らず、高級時計ブランドの場合、ムーンフェイズを時計好き垂涎(すいぜん)のパーペチュアルカレンダー(4年に1回のうるう年まで計算して調整する永久カレンダー機構のこと)とともに搭載することが多いものです。ただ、そうした超複雑時計だと価格もぐっと跳ね上がってしまいますので、今回はどのブランドとも、パーペチュアルカレンダー搭載機は除外して紹介します。 上で紹介したモデルはブレゲが2008年から定番として展開している「クラシック 7137」です。2時位置にムーンフェイズ、10時~11時位置にパワーリザーブ表示、6時位置にポインター式の日付表示を配する独特の文字盤レイアウトは、アブラアン-ルイ・ブレゲが1794年に完成させた大変有名な懐中時計「ブレゲ No.5」(トップページのイラストはこのモデルを描いています)を踏襲したもの。 ちなみに先代のクラシック 7137は、No.5と同じように顔を描いた金色の月が小窓からのぞいていました。2020年に登場した現行モデルからは、これがシルバーとなり、顔を描く代わりに表面をハンマーでたたいてリアルな月面のように仕上げています。 名作懐中時計譲りのレイアウトに加え、独特の格調ある雰囲気に貢献しているのが、手彫りで施された文字盤のギヨシェ模様です。主要部分には鋲(びょう)打ちのような模様の「クル・ド・パリ」、パワーリザーブ表示部分には編み目模様の「パニエ」、日付表示部分には市松模様の「ダミエ」と、場所によって模様を切り替えているのもなんとも贅沢(ぜいたく)。ちなみにこうしたギヨシェ模様を時計界で初めて採用したのもブレゲです。 おなじみのブレゲ針(先端に丸い小窓を備えた細身の針のこと)も、どことなくお月様を彷彿(ほうふつ)させますし、クラシックな気品あふれるムーンフェイズがお望みなら、間違いないモデルです。