岐阜の高校生が生み出した地元愛あふれるレシピ 「雑煮」日本一を決める大会で1107作品の頂点なるか
先月、ちょっと季節外れな雑煮日本一を決める大会「Z-1グランプリ」の準決勝が東京都内で開かれました。「地元食材にこだわった雑煮」がテーマの、この大会。参加資格は、小学生から高校生までで、応募総数1107作品の中から、5作品にまで絞り込まれています。実は、この中に岐阜市の高校生が開発した雑煮が残っているのです! 【動画】「雑煮」日本一決める大会
恥ずかしがり屋の高校生が生み出した雑煮が快挙へ…!
岐阜県岐阜市にある城南高等学校。お昼休みのチャイムがなり、これからみんなでランチタイム…かと思いきや、生徒たちは一斉に着替え始めました。着替えたのはコックコート。礼儀正しく挨拶して調理実習室に入ったかと思えば、食材の下ごしらえなど、猛スピードで準備を始め、授業開始5分前には準備完了! 彼らは、調理科の生徒たち。若くして料理の道を選んだ生徒たちだけあって、とっても意識が高いのです。
そんな彼らが一目置いているのが、冨成柚凪(とみなりゆな)さん。Z-1グランプリで準決勝5作品に残っている生徒です。さっそく話を聞いてみようと思ったのですが…実は柚凪さん、かなりの恥ずかしがり屋。何を聞いても照れて、口ごもってしまいます。ということで、先にクラスメートから情報収集。 同級生たちに柚凪さんの印象を聞いてみると「真面目ですけど、関わりにくいとかカタいとかじゃなくて、いつもフワフワしている」「冨成は、よく周りに気配りできる。頼りになります」と話してくれました。 いったい、この恥ずかしがり屋さんが、どんな雑煮を作り出したのでしょうか。授業後、実際に作ってもらうことにしました。
雑煮に使うのは、各務原のニンジン、飛騨のほうれん草、奥美濃古地鶏など、すべて岐阜県産の食材。さらに、こんなものまで。 冨成柚凪さん: 「干し柿です。信長が好きなのがお酒と干し柿って聞いたので…」 柚凪さんが開発したのは、その名も「信長雑煮」。具材はすべて岐阜県産というこだわりですが、中でも信長が好きだったとされている干し柿を加えるという、驚きのアイディアで勝負に出ました。ダシにも信長が愛したお酒をイメージして甘みのある酒粕を加え、独特の味わいに仕上げています。