飲酒後、何時間で運転可能になる?「自分は酒に強いから大丈夫」と思っている人ほど要注意
たとえわずかな量であっても、お酒を飲んだら絶対に車を運転しない。そのような強い決意をすることによって、普段のお酒もより安全に楽しむことができます。飲酒後に運転した場合、どのようなペナルティが待ち受けているのか。飲酒した場合は何時間後から運転が可能になるのか。藤沼正俊氏の著書『パーフェクトビアの社長が教える ビールを最高においしく飲むためのルール』(春陽堂書店)より一部を抜粋し、見ていきましょう。
飲酒運転は許されない。呼気検査を拒否した時点で「懲役もしくは罰金」
お酒を飲むときに気になることとして、もっとも多いのは、やはり「車の運転」についてではないでしょうか。 飲酒運転を背景にした悲惨な交通事故が後を絶たないこともあり、過去、飲酒運転は厳罰化が進んできました。 1990年代の悪質な飲酒運転の増加を背景に、2002年には「酒気帯び運転」を呼気1リットル中のアルコール濃度が0.15ミリグラム以上に変更されています。これにより、「酒気帯び運転」や「酒酔い運転」も厳罰化されました。 さらに2007年には、道路交通法が改正された結果、酒酔い運転の罰則が「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」、酒気帯び運転の罰則が「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」へと、さらに厳罰化されました。 ちなみに、飲酒検知を拒否した場合も「3ヵ月以下の懲役または50万円以下の罰金」が課せられることとなり、飲酒運転への対応自体が厳しくなっています。 その他にも、2009年には違反点数が引き上げられるなど、飲酒運転の根絶に向けて法整備も進んでいます。こうした傾向は、社会全体として飲酒運転を許さないという意識の表れといえそうです。 酒気帯び運転は呼気または血液の状態から判断されるのに対し、酒酔い運転はその人自身の状態から判断することができます。 もちろん、どちらも犯罪に該当するのですが、お酒を飲んで運転することによって当人の判断力に影響が及び、とくにひどい場合は正常な運転ができなくなることは間違いありません。