飲酒後、何時間で運転可能になる?「自分は酒に強いから大丈夫」と思っている人ほど要注意
飲酒したら、“少なくとも”7~8時間は運転を避けるべき
ちなみに、お酒を飲んでから何時間ぐらいたったら運転できるようになるのでしょうか。 前提として、アルコールの処理能力には個人差があり、一概にはいえないのですが、少なくとも7~8時間は空けるべきとされています。もちろん、飲んだお酒の量と種類によって、さらに時間を空ける必要があるでしょう。 「自分は酒に強いから大丈夫」と思っている人ほど注意が必要です。そのような人が、じゅうぶん時間を空けずに運転し、重大事故を起こしているケースがたくさんあります。 たとえわずかな量であっても、お酒を飲んだら絶対に車を運転しない。そのような強い決意をすることによって、普段のお酒もより安全に楽しむことができます。飲食店側も運転することが明らかな人に対してお酒を提供すると、罪に問われる可能性があります。 Q. 運転手にお酒を提供したお店には、どんな罰則があるのか? ⇒A. 運転手が酒酔い運転(アルコールの影響で正常な運転ができないおそれがある状態)をした場合、飲食店側には「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」が科せられることがあります。一方で、酒気帯び運転(呼気中アルコール濃度0.15mg/L以上)の場合は「2年以下の懲役または30万円以下の罰金」となります。いずれにしても、飲酒運転をさせない取り組みが求められています。
国内のビールは「度数5%程度」が主流だが…
日本で販売されている一般的なビールのアルコール度数は、平均すると5%程度が中心です。 ワインは10%前後、日本酒は15%前後なので、それほど強くないとわかります。だからこそ、最初の1杯として飲まれることも多いのでしょう。 アルコール度数だけ見ると、一般的なビールに近いのはいわゆる「(缶)チューハイ」系で、こちらはおおむね4~6%です。缶チューハイは気軽なこともあり、若者を中心としてよく飲まれていますよね。 ただ近年では、「ストロング系」などの缶チューハイも販売されているなど、差別化が行われており、ビールもまたそうした流れを反映しています。 例えば、サントリーが2022年から発売している「ビアボール」は、アルコール度数16%のビールです。炭酸水で割って飲むことを前提としていて、アロマホップ100%の華やかな香りと爽快な飲み口が特徴です。 では、世界のビールについてはどうでしょうか。 もっともアルコール度数が高いのは、スコットランドの「Snake Venom(スネークヴェノム)」で、アルコール度数はなんと67.5%です。もはやビールだけでなく、他のお酒も含めて特異な商品といえそうです。 その他には、スコットランドの「Armageddon(アルマゲドン)」アルコール度数65%やオランダの「Start the Future(スタート・ザ・フューチャー)」アルコール度数60%など、強烈なビールは世界にたくさんあります。 Q. ビールのアルコール度数はどうやって決まるのか? ⇒A. ビールのアルコール度数は、麦汁に含まれる糖の濃度によって決まります。ビールは発酵させてつくるのですが、その際、糖の濃度が高ければ高いほどアルコール度数が高くなります。理由としては、酵母の働きがより活発になるからですね。反対に、糖の濃度を下げれば、アルコール度数が低いビールをつくることができるのです。 藤沼 正俊 株式会社PERFECT BEER代表取締役 キリンビールマーケティング株式会社(現・キリンビール株式会社)に勤務後、クラウドファンディングで資金を募り独立起業。2021年にビール専門店「PERFECT BEER GARDEN TOKYO」を東京の門前仲町にオープン。現在は直営店4店舗、フランチャイズ店11店舗まで事業を拡大させている(2024年3月現在)。