[関東2部]地道に努力を重ねる産業能率大DF松永竜之介、パリ五輪に臨む“後輩”高井幸大は「すごく刺激」
[7.21 関東大学L2部第11節 産業能率大 3-0 法政大 産能大第二G] 産業能率大のDF松永竜之介(4年=川崎F U-18)は地道に努力を重ね、4年目で関東大学リーグの常連メンバーとなった。 産業能率大が6試合ぶりの白星!! 法政大は3失点で5連勝ならず(20枚) 松永は川崎フロンターレU-18でキャプテンマークを巻くなど主力を務め、高校卒業後は産業能率大に進学。同じパスサッカーを特徴とするチームスタイルが決め手になったという。ただ、大学ではBチーム以下のカテゴリーが参戦するインディペンデンスリーグ(Iリーグ)が主戦場となり、トップチームに絡む機会は限られていた。 それでも4年生となった今季は第2節で先発に抜擢されると、71分間の出場で1-0の勝利に貢献。この日の法政大戦はベンチで見届ける形となったが、コンスタントにリーグ戦のメンバー入りを果たしている。松永は試合の強度やプレースピードは高校時代と比較すると「格段に違う」と体感しているようだが、適応には自信を示した。 その自信に繋がっているのは、日々の練習やIリーグで磨き上げた判断力だ。プレースピードの変化により、自分でプレーや立ち位置などを素早く選択する重要性が増した。高いレベルに身を置くことで「頭を使ってプレーする能力が非常に上がった」と自己分析。リーグ戦に出場できない時期が続く中でも焦らず努力を続け、CBとしてスケールアップした。 大学で成長を重ねる松永だが、高校3年時には2学年下のDF高井幸大(現川崎フロンターレ)とCBを組むこともあった。コロナ禍でプリンスリーグ関東の開幕が9月に遅れたとはいえ、U-15から昇格したばかりの高井は第1節でいきなり先発入り。先輩として「独特の雰囲気を感じた」と高井の姿を見ていた松永は「ポテンシャルを活かし、これからチームを担っていく選手」とも感じていたという。 その見立て通り、高井は3年生になる直前の2月に飛び級でプロ契約を結ぶと、経験を積んでトップチームでも主力の座を奪取。さらにはパリ五輪世代最年少の2004年生まれながら、U-23日本代表メンバーに選出された。松永は「自分もすごく刺激になっている」と躍進ぶりに笑顔を見せ、「パリオリンピックで本当に頑張ってもらいたい」とエールを送った。 その上で松永自身も残り半分となった大学シーズンでの活躍を誓う。やはり目指すのはJクラブとの契約だ。「もっとリーグ戦に出場して活躍したいし、もちろんプロの舞台に立ちたいと思っている」と力を込め、4年間の努力の成果を示す意欲を見せた。