具体化とは?言葉の解像度を高め仕事に役立つ「具体化力」の鍛え方
「具体化」とは、言葉の解像度を上げること。頭の中にある意見や考えをうまく言語化して伝える際には、この具体化する力が特に必要とされます。具体化力がビジネスに必要とされている理由、そして具体化力を高める方法などについて、『「うまく言葉にできない」がなくなる言語化大全』の著者であり、伝える力【話す・書く】研究所所長、山口拓朗ライティングサロン主宰・山口拓朗さんに伺いました。
「具体化力」がビジネスに必要である理由
具体化とは、具体的な情報を付加して言葉の解像度を上げることです。 解像度が高い=すなわち情報の密度が高いということ。密度が高ければ、第三者になにかを伝える際にも細部まで具体的に伝えることができ、相手も話の内容をよりくっきりと明瞭にイメージすることができます。 しかし、実際には「頭の中に伝えたいことはあるのに、それを具体化して伝えるのが苦手」という人は少なくありません。その結果、相手に「言っていることがフワっとしていて要点が伝わらない」「話の内容がイメージできない」などと言われてしまうケースも多いようです。 具体化力を上げるためには、脳内にあるさまざまな情報を整理し、一つひとつに具体的な情報を肉付けし膨らませることで、言葉の解像度を上げることが大切です。 具体的な情報が3つでもあれば、相手は話の内容をイメージしやすくなり、言いたいことが正しく伝わるようになります。認識のずれや誤解も大幅に減らせるでしょう。 ビジネスにおいては、頭の中にある意見や考え、アイディアなどを言葉にして伝えなければならない場面、すなわち「言語化力が必要とされる場面」が多いですが、「言いたいことはあるのに、それをうまく言葉にできない」と悩む人が少なくありません。 具体化力は、言語化力を身につけるうえで特に重要な要素です。情報が頭の中で具体的にイメージできていないと、言語化できるはずないからです。具体化力を磨けば、どんな人でも必ず言語化力を高めることができ、ビジネスパーソンとしてより評価を得られるようにもなるでしょう。