具体化とは?言葉の解像度を高め仕事に役立つ「具体化力」の鍛え方
具体化力は、グローバル化に伴いますます必要とされるスキル
日本には古くから、「察しようとする文化」があります。多くの日本人には「皆まで言わずとも察してほしい」という思いがあるし、「自分自身も相手の意図を察したい」という思いやり、優しさがあります。 ただ、時代は移り、確実にグローバル化が進んでいます。そして、10代を中心に「詳しく言ってもらわないとわからない」という人が増えています。いにしえの日本人的なコミュニケーションのままだと、たとえ日本国内にいても「何を求めているのかわからない」と思われてしまい、誤解や誤認、行き違いを生んでしまう可能性があります。 それを避けるためには、物事を伝える際にできるだけ具体化して、「相手に察する余地を与えない」ことが大切。前述したような方法で情報を具体化し、コミュニケーションをブラッシュアップし続けてほしいですね。 なお、具体化力を磨くことは言語化力を身につけるためにも重要とお伝えしましたが、「語彙力」「伝達力」という2つのスキルとも大きくかかわっており、これら3つを鍛えることで言語化力を高めることができます。
【山口拓朗さん プロフィール】 伝える力【話す・書く】研究所所長。「論理的に伝わる文章の書き方」や「好意と信頼を獲得するメールコミュニケーション」「売れるキャッチコピー作成」などの文章力向上をテーマに執筆・講演活動を行う。『伝わるメールが「正しく」「速く」書ける92の法則』(明日香出版社)のほか、『残念ながら、その文章では伝わりません』(だいわ文庫)、『何を書けばいいかわからない人のための「うまく」「はやく」書ける文章術』(日本実業出版社)、『書かずに文章がうまくなるトレーニング』(サンマーク出版)などがある。最新刊の『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』(ダイヤモンド社)は発売3カ月で5万部超えのベストセラーになっている。 公式サイト:http://yamaguchi-takuro.com/
EDIT&WRITING:伊藤理子