最先端のAIテクノロジーを介してファッションの未来の扉をグローバルに開く、「AIファッションウィーク」のこれから
「AIファッションウィーク」はファッションECサイト「REVOLVE」をパートナー兼スポンサーに迎え、マイケル・メンテ(REVOLVEファウンダー)や世界的メイクアップアーティストのパット・マクグラスなどが審査員として加わり、トップ3デザイナーを選出しました。 審査の基準は洋服の出来栄えはもちろん、メイク、どのようなタイプのモデルを使っているかなど、多岐にわたります。現在、トップ3に選ばれた3名のコレクションをLAにある「REVOLVE」のチームにアドバイスをもらいながら実際の洋服として製作しています。そろそろサンプルが上がってくる頃ではないでしょうか。 出来上がった洋服は今後「REVOLVE」のECサイトで販売していく予定です。今回トップ3に選ばれたのはポルトガル人2名とアメリカ人のデザイナーで、建築やファッションなど携わる業界やバックグラウンドもさまざまです。
AIを用いることで多くの人々にファッションの可能性と門戸を開く
ーAIファッションウィークを始めようと思ったきっかけは? 私は長年ファッション業界で働いてきましたが、ファッション業界のあり方も少しずつ変わっていて、AIの影響を感じるようになりました。 AIを使って洋服をデザインすることで、ファッション業界でのキャリアがない人たちにも幅広く門戸を開くことができ、チャンスを与えられると思ったのです。また、顧客の購買行動も変わってきています。AIファッションを通して新たなマーケットを構築することも目的です。 AIファッションは昨今問題にもなっているファッション業界の環境に与える影響にも焦点を当てています。AIで先にデザインをしてファッションウィークで披露することで完成イメージも湧きやすく、過剰生産を避けられ、環境負荷を減らすことができます。こうした取り組みが現在のファッション業界に徐々に影響を与えていくと考えています。
ー今後は年に何回ほど、AIファッションウィークが行われるのでしょうか? 第2回は11月15日~20日までミラノで行われる予定です。「AIファッションウィーク」はワールドワイドなものなので、開催地を一都市に限定せず、世界中で行っていく予定です。 もちろん東京でも開催したいと思っています。我々が用意したガイドラインに従ってデザインしていただき、ウェブサイトを通じて誰でも応募することができます。 使用するAIツールも自由。デザイナーたちが制作した第1回の作品を見てもらえば分かると思いますが、洋服だけでなく会場や観客、ストリートスナップやバックステージまでも再現し、リアルなファッションショーのような完成度を目指しました。