明徳義塾、終盤の粘りでサヨナラ 鳥取城北は継投実らず センバツ交流試合
◇2020年甲子園高校野球交流試合 ○明徳義塾6-5鳥取城北●(10日・甲子園) 【明徳義塾―鳥取城北 熱戦の様子を写真特集で】 終盤に粘った明徳義塾が逆転サヨナラ勝ち。八回に米崎の中前適時打などで2点を返し、1点差の九回2死一、二塁から4番・新沢が右越えに逆転の2点三塁打を放った。鳥取城北は先発・松村が6回を8四死球で2失点ながら無安打投球。八回は河西の2点二塁打など3連続長短打で計4点を奪いリードしたが、継投が実らなかった。 ◇七回までノーヒットとは… 明徳義塾・馬淵史郎監督 七回までノーヒットは記憶にない。八、九回にチャンスがあると思っていたが、八回の2点が大きかった。最後まで諦めずに粘ったら、こういうゲームができる。(選手は)今後の人生に生かしてほしい。 ◇終盤に集中打で点を取ってくれた 鳥取城北・山木博之監督 ヒットが出ても(明徳義塾の先発)新地君にほんろうされていた。終盤に集中打で点を取ってくれたが、よし、これでというところで試合が動いて粘りきれなかった。 ◇打った瞬間、気持ちよかった 明徳義塾・新沢颯真一塁手 (サヨナラ適時打は)打った瞬間、気持ち良かった。(チーム初安打を放ったことに)七回まで安打が出ていなかったが、1本出たら流れが変わると思って必死に打った。大変な状況の中でも、最後の試合があると信じて一生懸命頑張ってきた。持ち味である全員野球を出せた。将来に役立つと思う。 ◇八回、相手の手拍子が頭に響いた 明徳義塾・新地智也投手 (逆転サヨナラ勝ちに)打ってくれてうれしかった。(八回に逆転されたのは)抑えようと力が入ってしまったのが駄目だった。(無観客のマウンドは)去年の夏に比べて静かだったが、八回に相手の(三塁側席に座るベンチ外選手らから起こった)手拍子が少し頭に響いた。 ◇相手の粘りに負けて悔しい 鳥取城北・吉田貫汰一塁手 最後はエース(の阪上)が抑えてくれると信じていたが、相手の粘りに負けた。悔しい。(一回の先制打は)自分が打ったらチームが乗ると思い、つなぐイメージで打つことができた。チームの持ち味であるつなぐ打撃は発揮できたと思う。後輩たちには、この悔しさを次につなげてほしい。 ◇最後に外の真っすぐが浮いた 鳥取城北・安保龍人捕手 (最後に打たれた阪上は)全部球が甘く入っていた。ローボールをしっかり投げるように意識させたが、最後に外の真っすぐが浮いてしまい一発で仕留められた。明徳は結果はアウトになっていたが、いい打球が正面を突いていたので、もっと低めを意識して投げないといけないなと思っていた。盗塁や送りバントもきっちり決めてくるチームだった。