「やる気ない」年上50代部下に言ったほうがいいこととは?年上部下が当たり前の時代のマネジメント
②リスキリングする 変化の激しい時代には、これまでの経験・スキルがすでに陳腐化してしまっている場合、また新しいスキルが求められることも多くなる。その場合、新しいスキルを獲得するリスキリングが求められる。リスキリングは、米国ではAT&T、アマゾン、ウォルマートなどで行われており、日本では富士通、日立などが積極的に取り組んでいる。 たとえば、富士通では「ITカンパニーからDXカンパニーへ」の戦略を打ち出している。従来は顧客の状況や求めているニーズに合わせ、確実にシステム設計を行うITスキルが求められてきたが、いまの時代は、デジタルやデータを活用し、ビジネスモデル全体を変革し、顧客体験を最大化するDXスキルが求められてきているため、新しいスキルを得るためのリスキリングに積極投資をしている。
■シニアメンバーが若手を育成する際の注意点 ③若手の育成を担当する シニアメンバーに、ミレニアル世代やZ世代などの若手を育成させることも1つである。それまでの豊富な経験を活かし、若手の育成係になってもらう。これはシニアメンバーにやりがいを見出させる方法であろう。 その場合、注意したいのが、シニアメンバーが若手を育成する際、どうしても自分流のやり方を押しつけてしまったり、説教モードに入ったりしてしまうことである。それでは指導される若手社員のほうに抵抗感が生じる。そうならないよう、ティーチング(教える)ではなく、コーチング(引き出す)の手法をとっていくようにすべきである。
自分の経験や知識を参考としてティーチングしながらも、ティーチング一辺倒になるのではなく、相手から引き出すコーチングスキルを活用し、「○○のような場合、どう考える?」「私の場合、○○したが、君の意見は?」などと意見を引き出し、自分なりに考えさせるようにする。 シニアメンバーに傾聴・質問などのコーチング手法を学んでもらい、若手一人ひとりに合わせたコーチングで個性を引き出していくようにするとよい。