「部屋をきれいにした方がいい結果が出ると思っているタイプ」人生初一人暮らし巨人22歳内野手 オムライスやチャーハン 自炊に挑戦中
巨人・中山礼都内野手(22)が3日、野球もプライベートも“独り立ち”することを決意した。今季は32試合の出場にとどまり、不本意な1年を過ごした。「悔しかったシーズンでしたし、もっとやるしかない。圧倒的な力をつけて、次はしっかり優勝する瞬間をグラウンドに立っている状態で味わいたいと思います」と定位置をつかみ、一人前になることを誓った。 そのために、今オフの自主トレは量をこなすべく、単独で実施予定。単独トレは自分のペースでできる反面、自身を追い込むには妥協しない精神力が求められる。「僕が入った1年目の時は一日練習して、夕食後にも夜間練習があった。家でも寝る前までバットは振れますし、しっかり練習していきたい」と断言。言葉通り、この日もG球場で午前中に守備練習を1時間半行うと、午後にはマシンを相手に1時間バットを振り込み、“二部練”を敢行。目の色を変えて取り組んでいる。 私生活でも今オフは退寮し、人生初の一人暮らしを始めた。「料理はできないので難しいです」と言うが、オムライスやチャーハンを作ったり、自炊に挑戦中。部屋の掃除や洗濯もこまめに行っている。「部屋をきれいにした方がいい結果が出ると思っているタイプ。門限とかはないですけど、今は飲みに行かないようにしています」と私生活も自立しようとしている。 チームが獲得を目指していた阪神・大山が残留を決意。DeNAとのCS最終S第5戦でプロ初本塁打を放った中山にかかる期待は大きい。「2月1日のキャンプから変わった自分をアピールできるように、自主トレを過ごしていきたい」という22歳が、公私ともに一人前になる。 ◇G主な若手の単独自主トレ ▽岡本和真 1年目のオフは坂本、長野、村田らとともにグアムの合同自主トレに参加。2年目のオフからは単独自主トレに変更。3年目は15試合の出場にとどまったが、4年目に「3割、30本塁打、100打点」を達成。 ▽戸郷翔征 ルーキーだった19年オフは山口俊に弟子入り。2年目のオフは「挑戦」と位置づけ、一人でどこまで成長できるかを知るために単独自主トレ。3年目に9勝(8敗)を挙げ、チームトップの151回2/3を投げた。 ▽浅野翔吾 1年目のオフは腰のヘルニアのためリハビリに努めつつ、神戸市内でイチロー氏と合同トレを行った。2年目の今オフは阿部監督と相談し、単独で自主トレすることを決意。
報知新聞社