小林美駒 骨折後初の追い切り騎乗 実戦復帰へ着々 馬上で明るい表情「少しずつ取り戻していけたら」
実戦復帰に向けて着々と-。6月23日の函館12Rで落馬し、左肩の脱臼骨折で休養していた小林美駒騎手(19)=美浦・鈴木伸=が、19日の美浦で負傷後初めての追い切りに騎乗した。「先週の土日に乗る感触を確かめて、今週から普通キャンターに乗っています。長く休んでいた分、筋肉痛があったし、違和感がないといったらうそになりますけど、少しずつ取り戻していけたらと思います」と前を向く。この日は2歳馬で坂路の追い切りに騎乗して、馬上で明るい表情を見せた。 今年は6月までに18勝を挙げ、ルーキーイヤーの昨年10勝を上回っていた。順調に勝ち星を伸ばしていただけに「余計悔しいです」と唇をかんだが、「馬から長く離れることになり、客観視して見ることで改めて“馬はいいな”と思うことができたし、当たり前のことをできることに感謝したいです」と語った。 現在も並行してリハビリに取り組んでおり、状態を見ながら復帰時期を判断する。「10月の新潟2、3週目くらいをメドに進めていきたいです。焦っては駄目ですが、馬に乗ったからには競馬に向かうのが騎手としての役目。しっかりそこに向けて頑張っていきたい」と、自身の地元での復帰に意気込んでいた。(デイリースポーツ・刀根善郎)