ジェームズ・タレル×ラリック、衝撃のコラボレーションがついに日本でリリース
ジェームズ・タレルとラリックが手を組み、2022年に発表された作品がついに日本に登場。光と香りが織りなす新たなアートエクスペリエンスを見逃すな。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
知覚の限界に挑む
2022 年10 月に行われた「Paris + par Art Basel (現「Art Basel Paris (アート・バーゼル・パリ)」で発表されたジェームズ・タレルと、ラリックによるコラボレーション作品が、ついに日本に上陸する。2024年8月7日から29日まで、伊勢丹新宿店本館5階で一般公開・販売される。 この作品はタレルにとって全高18cmという、初めてのスモールスケールの作品だ。クリスタルガラス製のパネル作品「クリスタルライト」と、2つの香水瓶「レンジライダー」「パープルセージ」で構成される。 「クリスタルライト」は、タレルの代表作である「Aten Reign」をインスピレーションに生み出された。クリアクリスタルのパネルに、背後のスクリーンから映し出される色彩が波打つように変化し、視覚効果を生む。三次元と二次元の狭間で揺れ動く光は、見る者を催眠術にかけるかのような不思議な感覚へと誘う。 香水瓶「レンジライダー」と「パープルセージ」は、ストゥーパ(仏塔)の建築構造からインスピレーションを得た。アメリカ西部の風景をイメージしたシンプルながら洗練されたデザインは、ラリックの職人たちの技術力を最大限に引き出した。 さらにタレルは調香師と協力し、初めて香水の制作も手掛けている。「レンジライダー」は太陽が降り注ぐアメリカ西部の牧場を、「パープルセージ」は繊細さと力強さが共存するアメリカ西部との関係を表現している。 このコラボレーションは、ラリックの創業者ルネ・ラリックが確立した「光を操る芸術的なスタイル」と、タレルの「光の探求」が見事に融合した結果だ。ラリックの熟練職人の技術と、タレルの斬新な発想が重なり合い、これまでにないアートエクスペリエンスを生み出している。 タレルとラリックが4年の歳月をかけて追求した芸術の極みを、この機会にぜひ体験しよう。 ■James Turrell & Lalique(ジェームズ・タレル & ラリック) 会期: 2024年8月7日(水)~8月29日(木) 場所: 伊勢丹新宿店 本館5階=キッチンダイニング
編集と文・岩田桂視(GQ)