オーストラリアで伝説のガイドと一緒に釣り三昧! 素晴らしいキャンプ場を拠点に3泊した釣果は……?【豪州釣りキャンの旅_12】
ペリーさんの正体は……?
「アポロ号」をキャンプ仕様にセットし、ぼくはキャロルのいる事務所兼食堂に戻った。 「2泊しようと思います」 ぼくが支払いをしようとすると、「何泊でもいいのよ。帰るときに精算してね。釣りもするんでしょ」という。 「もちろん、釣りもお願いします。今、ペリーは川に出ているんですか」 きっとお客さんをガイドしているのだろうと思って聞くと、「この人が主人よ」といって、隅にしょんぼりと座っている年配を指した。 え!? 彼はディックじゃないか! 「え、ディックがご主人? ペリーさんはどこですか?」 思わず聞くと、「ペリーは私たちの苗字よ」という。なんということだ、あの老人が伝説のガイドなのか! その後、ディックのタックルショップでルアーを2つ買い、翌朝、8時に出船することで話がまとまった。どうやら、伝説のガイドとサシで釣りをすることになりそうだ。
30年かけて一帯をきれいに開拓
翌朝、朝食を済ませ、タックルの準備を整えていると、ディックがぼくのサイトの前にクルマを止めた。そして、乗れ、と合図をしている。 「そこからエントリーするんじゃないんですか」目の前の階段を指して言うと、「もっといいポイントがある」という。 ランクルに乗り込んで林の中を進むと、ワラビーがぴょんぴょん跳ねている。こんなにたくさんいるものなのか、と驚くばかりだ。 「30年前にここに来て、きれいに開拓したんだよ」 木陰を作っているマンゴーやバナナなどの木も、ほとんどは彼が植えたものだという。これだけの土地を維持するのは、大変な作業が必要だ。 しばらく走ると、湖というか、沼というか、とにかく水辺に出た。ノーザンテリトリーの乾季に現れるビラボング(三日月湖の一種)だった。 「ずっと昔は川の一部だったんだ」 ボートの用意をしながら、ディックが説明してくれる。 静かな水面にキャストをする。彼のアドバイスでディープダイバーを投げるが、すぐに藻に絡んでしまう。ポッパーに変えて誘うが、魚は反応しない。 その後、トローリングに切り替えて2時間ほど釣りをしたが、一度もヒットはなかった。
【関連記事】
- 【画像】釣り人の理想郷!? 伝説のガイド「ペリーさん」が整備したキャンプ場を見る(17枚)
- ◎完全自作「原付カー」で日本一周2万キロ! 北海道から沖縄まで一般道をホンダ「NSR50」の2スト50ccエンジンで完走【マイクロカー図鑑】
- ◎人生最後のクルマに日産「フェアレディ240ZG」と決めて3年…福岡で発見した個体を購入! 純正をキープしながらイベントに合わせたイメチェンを楽しんでます
- ◎伝説の釣りガイドに会いに荒野を爆走! 遭難と燃料切れの恐怖を乗り越えた先に待っていたのは…まさに天国!【豪州釣りキャンの旅_11】
- ◎オーストラリア旅はトヨタ「ハイラックス」のレンタカーで! 相棒に選んだコンパクトな「アポロ」キャンパーバンとは【豪州釣りキャンの旅_01】